数年後にはMLB初の女子選手誕生も!? 16歳メリッサ・メイユーが女性初のMLB国際登録リストへ
16歳のフランス人遊撃手メリッサ・メイユーが女性としては初めてMLBの国際登録リスト入りを果たした。女性初のMLB傘下チームとの契約やWBCフランス代表選出などその将来にかかる期待は大きい。
2015/06/25
Getty Images
MLBと女子野球がつながる最初の一歩
今年8月に行われるMLBヨーロッパエリートキャンプ(ここから二人の選手がメジャーリーグに羽ばたいている)のメンバーに選ばれ、殿堂入り遊撃手のバリー・ラーキンを筆頭とする多くのレジェンドから指導を受ける機会を得るなど、MLB女性選手のパイオニアとして注目を集めるメイユーだが、彼女を指導してきたフランス代表チームの監督は「メリッサは野球をできる最高の環境を求めているだけ、リストに選ばれた初の女性選手ということは全く意識していない」と明言している。
メイユー本人もリスト入り後のインタビューで下記のように語っている。
“I would like very much to continue playing baseball in France until I’m 18 years old,” said Mayeux, “and then have the ability to leave for university or another opportunity abroad. I’d like to stay in baseball as long as possible.”
「18歳になるまではフランスで野球を続けていきたいです。そしてその時までに海外の大学などでプレーする機会を得られるだけの実力を身に着けたいです。できるだけ長く野球を続けていければと考えています」
現時点ではMLBという舞台でプレーすることについては考えていないようだ。しかしこの後も順調にその能力が伸びていけば、将来的にはMLB傘下チームとの契約とまでは至らずともWBCフランス代表に選ばれる可能性は高いと見られている。前出のマクレラン育成部長も「現役の間中には、メイユーはWBCフランス代表になれると思っている」と述べている。
スポーツブログサイト『SB Nation』は今回のメイユーのリスト入りを以下のように表現した。
There has to be a first step somewhere. She may not end up being the first female MLB player, but there has to be a “first female” somewhere related to MLB.
どこかに(女性選手誕生の)最初の一歩があるべきだ。メイユーがMLB史上初の女性選手になることはないかもしれない、しかし彼女はMLBへの道が開かれた初の女性となるはずだ。
MLBとの契約の可能性が生まれた最初の1人として、世界中の女性野球選手の新たな可能性としてメリッサ・メイユーが成し遂げたことは大きな意味を持っている。
まだ16歳の少女にジャッキー・ロビンソンと同じ役割を求めるのは酷なことかもしれない。しかし世界中がその将来の活躍に大きな期待を抱いてしまうのもまた必然だろう。
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出典:Female French teen makes MLB history by Lindsay Berra in MLB.com on JUN.22 2015
The importance of Melissa Mayeux by Tanya Bondurant in SB Nation on Jun.23 2015