KBO最強投手がブリュワーズへ 2年ぶりにMLB復帰、2シーズンで驚異の35勝マーク
2019/12/12
Getty Images
今季は投手でMVP受賞
ミルウォーキー・ブリュワーズが韓国リーグの斗山ベアーズでプレーしたジョシュ・リンドブロム投手と契約した。米公式サイト『MLB.com』が11日(日本時間12日)、伝えている。
韓国リーグで最強投手となった男が、2年ぶりにMLBへ帰って来る。ブリュワーズは斗山ベアーズでプレーしていたリンドブロムと3年912万5000ドル(約10億円)で契約合意。身体検査を経て、球団からの公式発表となる見込みだ。
32歳のリンドブロムは2008年にロサンゼルス・ドジャースから2巡指名(全体61位)を受けてプロ入り。11年にメジャーデビューすると、セットアップなどリリーフ投手として活躍し、15年からは韓国リーグのロッテ・ジャイアンツでプレーした。
ここ数年は不振に苦しんでいたものの、18年に転機が訪れる。この年からベアーズでプレーすることになったリンドブロムは、15勝4敗、防御率2.88の成績をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得。今季は20勝3敗、防御率2.50とさらに成績を伸ばし、投手ながらMVPに輝いた。
先発陣の強化が必要なブリュワーズにとって、リンドブロムはまさに的確な補強と言えるだろう。決して資金力に恵まれた球団ではなく、ゲリット・コール(ヤンキース)ら大物FA投手には手を出さなかったが、課題の解消は着実に進んでいる。
韓国リーグからの移籍で活躍した選手といえば、同じくブリュワーズでプレーしたエリック・テームズ内野手がいる。MLBで伸び悩み韓国リーグに移籍したテームズだが、NCダイノスでは3年間で打率.349、124本塁打と大活躍。韓国での愛称は“神”だった。
17年にブリュワーズ入りすると4月だけで11本塁打を放つなどセンセーショナルな活躍で球界を席巻。今季限りで退団となったテームズだが、所属3年間で72本塁打を放つなど、“逆輸入”選手として大活躍を見せていた。
リンドブロムが最後にメジャーで投げたのは17年のピッツバーグ・パイレーツ所属時。約2年ぶりの復帰となるが、テームズのように活躍できるだろうか。韓国球界で栄光を極めたリンドブロムの新たな挑戦が始まる。