レッドソックス新監督候補にバリテック氏 野茂氏とは「ノーノー」達成、松坂の女房役としても活躍
2020/01/16
Getty Images
4度のノーヒッター経験、チームのキャプテンも
アレックス・コーラ監督を解雇したボストン・レッドソックスに、新たな監督候補が挙がっている。米公式サイト『MLB.com』が15日(日本時間16日)、伝えている。
MLBにとって、今週は激震の一週間だ。現在はヒューストン・アストロズのサイン盗み疑惑で話題が持ち切りとなり、13日(同14日)にはジェフ・ルーノーGM、A.J.ヒンチ監督が解雇される事態になった。
加えて、元アストロズのベンチコーチで、18年からレッドソックス監督を務めるコーラ氏にもサイン盗みを首謀した疑惑が浮上。MLB機構からの処罰はまだ下されていないが、球団はそれを待たずに14日(同15日)にコーラ氏を監督業から解任した。
春季キャンプまでも残すところ約1カ月のところで監督不在となってしまったレッドソックスだが、同サイトでは早くも新監督候補を特集。その中で、同球団一筋にプレーし、2度の世界一に導いたジェイソン・バリテック氏の名前が挙げられている。
バリテック氏は1997年のデビューから2011年まで15年間のキャリアをレッドソックスで全う。パンチ力のある打撃と優れたリードでチームをけん引し、2004年にはチームの主将として86年ぶりのワールドチャンピオンへと導いた。
また、バリテック氏は野茂英雄氏の女房役でもあり、2001年4月には、このバッテリーでノーヒットノーランを達成。2007年からは松坂大輔投手(現埼玉西武ライオンズ)ともバッテリーを組むなど、日本人選手にも馴染み深い存在だ。
就任の可能性は未知数だが、事件による悪い雰囲気を変えたいだけに、新監督へ抜擢の可能性はある。元キャプテンということもあり、かつてのリーダーシップを期待したいところだ。
なお、他の監督候補としては、ミルウォーキー・ブリュワーズで監督経験(11年~15年途中)もある現ベンチコーチのロン・レネキー氏、球団外部の関係者ではタンパベイ・レイズでベンチコーチを務めるマット・クアトラロ氏らの名前が挙がっている。