大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » メジャーリーグ最新情報 » 田中将大 » 警告試合も影響? まさかの2試合連続3被弾6失点KOに首を捻る、田中将大

警告試合も影響? まさかの2試合連続3被弾6失点KOに首を捻る、田中将大

2試合連続3被弾。負けはつかなかったが、次回の登板で結果が出ないと、抜本的な再調整が必要となってきそうだ。

2015/06/28

text By

photo

Getty Images



相手先発投手の故意死球により、内角が攻めにくく

 修正はならなかった。
 ヤンキース・田中将大は27日のアストロズ戦に先発し、5回を7安打6失点で降板。2回までに大量6点のリードをもらいながら、それを全て吐き出し、6-6の同点と追い付かれてマウンドを降りた。
 
 前回21日のタイガース戦は、5回10安打7失点で3敗目。10安打と7失点はメジャー自己ワーストで、3被本塁打は日米通じて自身初めてだった。巻き返しを図った一戦で、再び悲劇が待っていた。
 
 6-2の4回、2死からカーターに左翼席へソロを運ばれた。これで3点差。さらに5回は無死一塁からコレアに右越え2ランを浴びると、続く昨季首位打者アルトゥーベに左越えへ同点ソロを運ばれた。まさかの2試合連続3被弾に首を捻るだけ。自責点6はメジャー自己ワーストとなった。
 
 登板前には「やりたいことはやれていますね」と前回敗戦後の修正について、自身の公式サイト上で手応えを口にしていた。同時に「それを試合で出せなければ意味がないと思う」とも付け加えていた。残念ながら、修正を生かせなかった結果に終わった。
 
 全98球中、ストライクは62球。ストライク率は、メジャー投手平均の65%を下回る63.3%にとどまった。初回先頭のジョージ・スプリンガーをいきなり四球で歩かせるなど、前回課題に挙げた制球力は乱れたままだった。
 
 試合中に修正をはかろうにも、荒れた試合がそれを許さなかった。2回1死から2ランを浴びて、6点ビハインドとした相手先発ブレット・オーバーホルツァーが、アレックス・ロドリゲスの内角に危険球を投げ込み退場処分に。捕手が外角に構えていたところを、明らかに故意的に狙ってきた。この時点で警告試合とされた。
 
 仮に田中が故意でなくても、死球を与えてしまえば退場を宣告されてもおかしくない状況へと、一方的に追い込まれた。内角へクサビとして投じる見せ球も使いにくい状況だ。

【次ページ】球速に問題なし
1 2