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ヤンキース、ハップ残留で今季ローテが確定的に 新加入コールに田中将大…強力先発陣で世界獲りへ

2020/01/25

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TJ手術のモンゴメリーはリリーフ起用の見込み

 ニューヨーク・ヤンキースはJ.A.ハップ投手をトレードしない方針であることが分かり、今季の先発ローテーションが確定的となった。地元メディア『EMPIRE SPORTS MEDIA』が24日(日本時間25日)、伝えている。
 
 昨季7年ぶりに地区優勝を果たしたヤンキースが、今季はより強力なローテを組むことになりそうだ。同メディアによると、ブライアン・キャッシュマンGMは放出の噂があった先発左腕のハップをトレードせず、先発5番手として考えていると発表。ベテラン左腕の残留がほぼ確実となった。
 
 37歳のハップは18年途中からヤンキースに加入。昨季はフルシーズンでの活躍を期待され、12勝8敗、防御率4.91の成績を残した。しかし、1700万ドル(18億6000万円)と高年棒の選手であること、チームには有望な若手投手がいることもあってトレード候補となっていた。
 
 それでも、今回のハップ残留決定で、今季の先発ローテーションがほぼ確定的となった。ローテ入りが予想される5投手は以下の通り(成績は昨季のもの)
 
ゲリット・コール    33登板、20勝5敗、防御率2.50、326奪三振
ルイス・セベリーノ   3登板、1勝1敗、防御率1.50、17奪三振
ジェームズ・パクストン 29登板、15勝6敗、防御率3.82、186奪三振
田中将大        32登板、11勝9敗、防御率4.45、149奪三振
J.A.ハップ       31登板、12勝8敗、防御率4.91、140奪三振
 
 ヒューストン・アストロズから移籍してきた大エースのコールを筆頭に、若き剛腕右腕のセベリーノ、左のエースであるパクストン、勝負どころで圧倒的な強さを誇る田中と、充実したメンバーになっている。故障歴のある投手も少なくないが、今季のローテは昨季を上回るものになりそうだ。
 
 なお、左肘の靭帯再建手術(通称・トミージョン手術)からの本格復活を目指すジョーダン・モンゴメリー投手はブルペンに回る見通し。チームにはモンゴメリーの他にも、DV規定違反で出場停止中のドミンゴ・ヘルマン投手など、有力な若手投手も少なくない。
 
 2010年代はワールドチャンピオンに手が届かず、名門球団としては満足できない10年になっていた。投手ではコール、野手ではアーロン・ジャッジ外野手と、投打の主力は揃っているだけに、これから始まる2020年代は黄金期にしたいところだ。