トレード期限まであと1か月 プレーオフ進出へイチローを獲得したい球団とは
メジャーではトレード期限が近づいてる。『Innings Eaters』では、もしマーリンズがイチローを手放すとしたらというタイトルで、移籍先3チームを予測している。
2015/07/04
Getty Images
ボルチモア・オリオールズ
イチローがオフシーズンにFAだった時、移籍先としてオリオールズは有力な候補であった。ところが球団のフロントは、もっと安上がりで知名度の低いプレーヤーを獲得し、結果として今シーズンは開幕からかなり苦戦した。
イチローがボルチモアに加われば、控えの外野手としてはもちろん、先頭打者や9番打者としても活躍が期待できる可能性がある。このチームに欠けている技能を補う選手としてイチローは理想的ではないか。イチローが加われば、今までより少しはこの球団に対する批判も少なくなるであろう。
ロサンゼルス・エンゼルス
エンゼルスにレフトを守れる選手が必要だということは誰が見ても明らかであり、イチローなら十分にその役目を果たせる。
またこのチームには先頭打者も必要で、イチローの調子さえよければ、これも問題なくこなせる役目である。イチローに9番を打たせてコール・カルフーンをリードオフマンとして起用するのも悪くない。
経験豊かなベテラン選手を塁に置いて先頭打者が打席に入れるからである。イチローなら安値で入手できるし、今シーズン後の更新義務もない。そうすれば、プホルスやハミルトンの時とは違い、「もし結果が出なければすぐに契約期限も切れ自由になれる」タイプのトレードを、エンゼルスも実行できるということが証明できる。
タンパベイ・レイズ
レイズのラインナップはどう見ても評価できるものでなく、とにかく誰でも新しいプレーヤーを使ってみたくなるほどである。
このチームにとってイチローは理想的ではないかもしれないが、全体的に経験の浅いこのチームには、ボックススコアでは見られない、いい効果が現れる可能性がある。
レイズに行けばイチローは、例えば週4試合に出場、しかも時にはスタメン、時には代打、もしくは指名打者としてラインナップに加わるなど、自分にとって最適な頻度でプレーできるかもしれない。将来殿堂入りすることが確実な選手がロスターにいれば、どんな使い方だって悪くはない。それに……これは余談だがレイズなら、イチローは州外に引っ越す必要もない。
「イチローがマーリンズ以外のチームのユニフォームを着て今シーズンを終えるというのは、非現実的な話かもしれない。しかしマーリンズに少しでも理性が残っていれば、イチローをトレードに出すはずである」
ボイル氏はこう記した後、以下の文をもって記事をくくっている。
Unfortunately what little sense they may have had might have left when they fired Mike Redmond.
ただ、残念なことに、マーリンズにはもう理性というもの自体がなくなっているかも知れない。もし残っていたら、マイク・レッドモンド監督も解雇されなかったであろう。
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出典:”Top Three Ichiro Suzuki Trade Destinations,” Innings Eaters by Tim Boyle, June 30, 2015