イチローのシーズン安打記録も永遠に不滅? MLB試合数を162試合から154試合へ検討
MLBのレギュラーシーズン試合数を162試合から154試合へ減らすことをロブ・マンフレッドコミュショナーとトニー・クラーク選手会専務理事が検討しているようだ。全米紙『USA TODAY』では、過酷な日程による選手への負担を減らす一方で経済的な収入減の影響が懸念されると報じている。
2015/07/17
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試合減少によるMLBの経済的影響
試合数を減らすことによって懸念されるのはMLBの収入減少だ。レギュラーシーズンから8試合を減らすことでその分の入場料収入、放映収入を失うことは各球団にとっても5%ほどの収入減の可能性となる。
マンフレッドコミュショナーも「大きな経済的課題」だと語っており、それだけでも試合数減少は困難かもしれない。しかし失った収入を他で補うことができれば現実的となってくる。マンフレッドコミュショナーは消極的ではあるが、プレーオフの拡大も一つの案だ。
選手会から提案できるのは、試合数を減らすことによるメリットだ。
過酷な日程が少しでも軽減されれば、それだけ怪我人が減るのではという考えがある。そうすればファンにとって、応援するスター選手が試合を欠場する可能性が減るということ。怪我や休養のための欠場が減れば、1試合の価値は高まってくる。
新世代が多く出場した今年のオールスター。27歳以下の選手が39人も出場したが、誰一人今季ここまで全試合出場は果たしていない。試合を見に行くファンにとっては応援する看板選手が出場するかわからない中で観戦に訪れるよりも、確実にその選手が見られるとわかるほうが球場へ足が向きやすいのではないか。
多くの選手が154試合への試合数減少に賛成の意を唱えている。
新たな労使協定が結ばれるとき、どんな結論に至っているのか注目だ。
出典:Will MLB revert back to a 154-game schedule? by BOB NIGHTENGALE in USA TODAY on July 14 2015