今年は何人指名される?昨年4人プロ入りの東北福祉大、最後の秋に臨むドラフト候補をチェック
2022/09/06
川浪康太郎
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これまで計57人の選手をNPBに輩出してきた大学野球界の名門・東北福祉大。昨年のドラフトでは椋木蓮投手(オリックスバファローズ1位)、大里昂生内野手(同育成3位)、大竹風雅投手(福岡ソフトバンクホークス5位)、三浦瑞樹投手(同育成4位)の4人が指名を受けプロ入りを果たした。今回は、今秋のドラフト候補に名前が挙がる東北福祉大の注目選手をチェックする。
大学日本代表にも選ばれた「三冠王」
指名候補の筆頭として名前が挙がるのは、左の好打者・杉澤龍外野手(4年=東北)だ。高校では遊撃手だったが、大学入学時に外野手に転向。3年春からレギュラーに定着し、今春は打率5割5分、4本塁打、14打点という圧倒的な成績を残し仙台六大学史上5人目となる「三冠王」に輝いた。大学日本代表にも選出され、8月31日に行われた高校日本代表との壮行試合では「6番・中堅」でスタメン出場した。
長打も打てるが、打率を残すことに最も重きを置いている。「コンタクト率と、2ストライクからの対応力を上げること」が秋の目標だ。9月3日の秋季リーグ開幕戦では、初回の第1打席で追い込まれてから粘って四球を選ぶと、その後は右翼席に運ぶ1号ソロと一、二塁間を破る2点適時打を放ち、2安打3打点。早速快音を響かせた。
ただ、本人が「打つだけじゃなく、走攻守の三つをしっかりアピールしたい」と話すように、魅力は打撃だけではない。打球に正確に反応する守備力とスピードも持ち味だ。この秋、東北の地で培ってきた努力を結実させることはできるか。