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ジャイアンツ小林誠司の課題――打てる捕手こそレギュラー定着の近道

21世紀は阿部主体のチームづくりで結果を残してきた巨人。しかしそこから脱却をしなければならない時期がきた。正捕手として期待されるのは、小林誠司。そんな小林が正捕手の座をつかむための課題は明確だ。

2015/09/12

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打てればチャンスが増える

 つまり、若手捕手は打てば出場機会が増え、経験を積め、リード面も向上するというわけだ。打てなければ俺たちに明日はない。小林は今季59試合で打率.208・2本塁打・11打点・OPS.575。過去の巨人正捕手を見ると阿部は別格としても、90年代の村田真一や80年代の山倉和博と言った面々も打率2割台前半ながら、二ケタ近く本塁打を放つ意外性の打撃でレギュラーとして定着した。 

 もしも今のチームに全盛期の小笠原道大やラミレスのような強打者がいれば、小林の打撃面には目を瞑り開幕から起用できていたはずだ。08年、オガラミが健在だった頃に「8番ショート」として1軍デビューした19歳の坂本勇人のように。あの時の巨人には多少の若手のミスなんかチャラにできる確固たる中心選手がいた。だが、阿部や村田が歳を取り、リーグ最低打率に喘ぐ今の巨人打線にその余裕はない。

 捕手の前に打者として、どう生き延びるのか?
 来季以降、小林誠司が巨人の正捕手として定着できるかは、小林が「8番打者」としてどれだけ進化できるかに懸かっているだろう。

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