「巨人軍で戦い続けた男たち」 青木・横川・坂口に戦力外通告
10月1日、各球団で一斉に戦力外通告が始まった。特に選手層の厚い巨人で生き残るには本当に厳しい。
2015/10/02
まだ終われない
横川のようにライバルの年が近かったり、年上の選手ならまだいい。
けど、もしも自分と同じポジションに10代のドラ1ルーキーが入団してきたらどうだろうか?
激しい優勝争いの続くペナント終盤、1軍で7番サードで連日スタメン出場を果たしたのは19歳・岡本和真。
ファームでは高卒2年目の和田恋が4番ファーストとしてシーズンを通して起用された。
一塁と三塁のレギュラーにはベテランの阿部慎之助と村田修一が君臨し、岡本や和田といった若手プロスペクトもスタンバイ。
その狭間で出場機会を失ったのが坂口真規だ。
智弁和歌山高時代から右の長距離砲として鳴らすも、入団してわずか3年での戦力外通告。
チームでは原監督以来の東海大出身の三塁手として期待されたが、東京ドームで本塁打を放つことはできなかった。
青木・横川・坂口は現役続行を希望。
さらに2日のスポーツ新聞各紙では、久保裕也が来季の戦力構想から外れていることが報道された。
通算418登板、巨人一筋13年の35歳。
まだ終われない。体も充分動く。もう一花咲かせたい。
かつて、阪急やオリックスで活躍した松永浩美は引退についてこんな言葉を残している。
「俺の野球人生の幕を他人に降ろさせたくなかった」
いかに始まり、いかに終えるのか。
いつだって何かを始めるよりも終わらせるほうが難しい。
男たちの野球人生は続いていく。