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戦力外選手、退団選手の選択は? 投手中心のトライアウト組と、松中・坂口ら受けずにオファーを待つ選手

いよいよ11月10日、草薙球場で2015年のプロ野球12球団トライアウトが開催される。トライアウトで最後の挑戦に臨む選手もいれば、トライアウトを受けずにオファーを待つ選手もいる。

2015/11/10

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48人がトライアウトを受験

 戦力外通告の期間が終わった。第一次通告期間(レギュラーシーズン終了の翌日まで)に74名、第二次通告期間(日本シリーズ終了の翌日まで)に44名の選手が「非情の通告」を受けた。

 戦力外とは、球団の来季の構想に入っていないことを通告されるものだ。その時点では選手の身分は確定していない。

 戦力外を通告された選手は、2つのステイタスのいずれかに収まることになる。

野球選手を引退する→任意引退
他球団と契約する→自由契約を経て選手契約(支配下、育成)

 今季戦力外通告を受けた選手の中には、トライアウトも受けずに引退を決断したケースも多い。

 一方で戦力外通告を受けても、他球団で選手生活を続行することを希望する選手も多い。 そうした選手のために、NPBでは12球団トライアウトを実施している。
 今年のトライアウトは今日11月10日、静岡県の草薙球場で開かれる。
 トライアウトに参加しているのは、次の48人。中には今年戦力外を通告された選手だけでなく、前年以前に戦力外になった選手も含まれる。

投手 34人
・ソフトバンク 日高亮(25)、中村恵吾(26)、北方悠誠(21)
・日本ハム 河野秀数(27)、森内壽春(30)
・ロッテ 中後悠平(26)、上野大樹(29)、矢地健人(27)
・西武 田中靖洋(28)
・オリックス 柴田健斗(26)、中山慎也(33)、榊原諒(30)、前田祐二(29)、甲斐拓哉(24 元 現BCリーグ信濃)
・楽天 上園啓史(31)、藤江均(29)
・ヤクルト 江村将也(28)、大場達也(26)、金伏ウーゴ(26)、正田樹(34 元 現四国アイランドリーグplus愛媛)
・巨人 雨宮敬(28 元 現BCリーグ新潟)
・阪神 加藤康介(37)、玉置隆(29)、藤原正典(27)、西村憲(29 元 現BCリーグ石川)
・広島 池ノ内亮介(27)、塚田晃平(26 元 現BCリーグ新潟)
・中日 山内壮馬(30)
・DeNA 加賀美希昇(27)、大田阿斗里(26)、土屋健二(25)、今井金太(21)、菊池和正(33 元)、伊藤拓郎(22 元 現BCリーグ群馬)

捕手 1人
・オリックス 原大輝(27)

内野手 7人
・ソフトバンク 白根尚貴(22)
・オリックス 山本和作(29)
・中日 藤沢拓斗(25)
・広島 三家和真(22 元 現BCリーグ石川)
・日本ハム 大平成一(26 元 現BCリーグ信濃)
・ロッテ 角晃多(24 元 現BCリーグ武蔵)
・西武 林崎遼(27)

外野手 6人
・巨人 渡辺貴洋(23 元 現BCリーグ新潟)
・日本ハム 鵜久森淳志(28)、佐藤賢治(27)
・ヤクルト 佐藤貴規(22 元 現BCリーグ福島)
・阪神 田上健一(28)
・広島 中村憲(26)

 トライアウトで入団が決まるのは圧倒的に投手が多い。頭数が必要なポジションであり、各球団は掘り出し物を探しに来ている。
 日本ハム時代に新人王に輝いたオリックスの榊原、同じく阪神時代に新人王になった楽天の上園、ロッテの変則左腕の中後、4球団で活躍した阪神の左腕加藤などが注目株か。

 昨年までに戦力外通告を受けた中でも、阪神で1シーズンだけセットアッパーとして活躍した西村憲、同じく日本ハム時代に新人王をとり、今季は独立リーグの愛媛でエースだった正田樹なども注目だ。

 捕手は絶対数が少なく、リザーブで指名されることが多い。しかし今年の捕手は1人のみで実績も乏しい。

 内野手、外野手は毎年1~2名しか獲得を名乗り出る球団は現れない。打撃センスの良さで知られる日本ハムの鵜久森はどうだろうか。
 毎年のことだが、トライアウトを受ける選手は一軍実績がなかった選手が多い。トライアウトのわずかな時間に実力を証明しなければならない。厳しいテストだ。

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