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【MLB】メジャー移籍直訴の前田に米も注目「お買い得で、ローテーション3・4番手。ワークホースの働きが期待」

24日、広島の前田健太が球団にポスティングシステムによるメジャー移籍を直訴したニュースはアメリカでも報じられた。米メディアは、前田をどのように評価しているのか。

2015/11/25

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日本でトップクラス、堅実な投手と評価

 2015年、206イニング、15勝8敗で防御率2.06、175奪三振という堂々たる成績を残し、自身2度目の沢村賞を受賞した前田健太。
 11月には第1回WBSCプレミア12の日本代表選手としてマウンドに上がり、大谷翔平とともに日本のエースとして君臨した。

 その前田が11月24日、鈴木清明球団本部長と会談し、今オフ、ポスティングシステム(入札制度)を利用してのメジャーリーグ移籍を直訴した。

 ここ数年、メジャー移籍を希望しており、さらに今シーズンは、ドジャース、ヤンキースで活躍した黒田博樹が広島に復帰。弱肉強食のメジャーリーグで、7シーズンもの間ローテーションを守り抜いた歴戦の猛者とともに過ごしていれば、よりメジャーへの熱い気持ちが抑えきれなくなるのは、ごく自然な事なのかもしれない。

 もちろんメジャー各球団のスカウト陣も、数年前から前田について綿密な調査を進めていた。過去、NPBで実績をあげた投手の大半がMLBで活躍している事実からしても、前田クラスの投手となれば、どの球団も必然的に獲得候補になるのは間違いない。

 アメリカの現地メディアは、『前田、メジャーリーグ移籍申し入れ』のニュースを受け、すぐさま反応した。CBSスポーツの記者のマイク・アキサは、前田のポテンシャルに関して、このように報じている。

Although Maeda is arguably the top pitcher in Japan, he is not considered a potential MLB ace like Daisuke Matsuzaka, Yu Darvish and Masahiro Tanaka were at the time of their posting. He’s seen as more of a solid, mid-rotation workhorse, and of course there is nothing wrong with that.
前田は日本で間違いなくトップクラスのピッチャーだ。しかしながら、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大のようなエース級のポテンシャルではない。前田は、堅実な投手に見受けられる。何の問題もなくローテーション3・4番手、ワークホースの働きをしてくれるだろう。

 ワークホースとは、ケガが少なく頑丈で、長いイニングを投げてくれる投手のたとえとして用いられる。
 ローテーションの3、4番手を任せられて、尚且つ怪我なくシーズンを投げ抜いてくれる投手は、間違いなく監督から重宝される。

Maeda throws around 87-93 mph with good sink and run, though he doesn’t get great angle on his fastball. He’s a good athlete. Maeda doesn’t have one knockout secondary pitch, but he has a solid-average slider and mixes in a curveball and a changeup as well.
前田は87~93マイル(139~149km/h)の直球を持っている。角度のある直球ではないが、良く沈み、伸びもある。そして優秀なアスリートだ。(1球で仕留められる)伝家の宝刀と呼べるような変化球は持っていないが、平均レベルのスライダー、カーブ、チェンジアップがある。

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