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大谷翔平と佐々木朗希は170キロ超え可能!ポテンシャルではもう一人…球速アップの専門家が語る速球派投手

2022/06/29

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Getty Images、産経新聞社



球速を出すために必要な要素は? 日本人は、まだまだ“速く”なる

これまで、実に21人もの選手をNPBに送り出し、科学的根拠に基づいた動作指導で多くのプロ選手、アマ選手の指導を行う殖栗正登さん。今年5月には初の著書「ピッチャーズ球速向上プログラム」を発売した殖栗さんに、球速アップに必要な要素と、佐々木朗希の「170キロ」の可能性に言及してもらった。(後編)

 

 

――これまで、多くの投手の球速を上げることに成功している殖栗さんにお伺いします。ズバリ、「球速を出せる投手」の条件とはなんでしょうか?
 
殖栗 まずは身体の大きさです。これは本にも書いたんですけど、2020年のNPBの投手の平均身長は182.1センチ、体重が85.4キロ、BMIが25.7です。これくらいのサイズを持つ選手が正しいフォームでボールを投げると、平均して145~150キロくらいの球速が出る。それを考えると、やはり“サイズ”はとても重要になってきます。
 
――とはいえ、身体が大きい=球が速いとうわけでもないですよね?

殖栗 もちろん、それ以外に必要なモノもあります。体力テストで言えば、背筋力、垂直飛び、握力、回転のパワー。ここが基準を満たしているかどうかも大きなポイントです。いわゆるフィジカルとパワーです。
 
このふたつが両立できれば、ある程度球速は出ると思います。当然、スキルやメンタルも必要にはなります。プロに行けない投手の多くが、そのうちのどこかが欠けている。私が普段行っている指導は、その中で「何が欠けているか」を見極めてあげて、それを補ってあげることです。

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