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背水の陣で臨む阿部慎之助・内海哲也。逆指名入団22名中たった2人の生き残り選手

巨人・高橋監督の就任でそれぞれ投手・野手のまとめ役を担う内海と阿部。どちらも逆指名で入団した二人は、背水の陣で2016年に臨む。

2015/11/27

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大型契約のメリット・デメリット

大型契約は時に選手を守り、そして時に選手自身の首をしめることになる。
巨人の契約更改を見ながらそう思った。

今季2勝の内海哲也、同3勝の大竹寛、わずか1試合の登板に終わった西村健太朗。
働き盛りの30代投手たちが全く結果を残せなかったにもかかわらず、それぞれ複数年契約のため現状維持でサイン。
中でも12年オフに推定年俸4億円の4年契約を結んだ内海は、この2シーズン合計でわずか9勝しか挙げていない。
個人事業主とはいえプロ野球選手も組織で生きる人間だ。
例えば企業の営業マンが「売り上げが上がっても下がっても高額給料は変わらない」という環境で働いてモチベーションが上がるだろうか?
正直、よほどの鉄の意志の持ち主でなければ難しいと思う。
内海は来季で4年契約の最終年を迎える。
投手陣のまとめ役、1軍にいるだけでその存在感の大きさは計り知れない。
だが、首脳陣やファンは漠然としたものではなく、当然「4億円左腕の結果」を内海に求めるだろう。
皮肉なことに全盛期に結んだ大型契約により、復活の定義のハードルが上がってしまった感は否めない。

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