大本命は前田。大物FA先発投手に148億円の巨額オファーも断られたダイヤモンドバックス
今週末にはカープが前田健太のポスティングシステムによる移籍を認めるかどうかの結論が下されるという。すでにMLBは大型契約を含め、ストーブリーグが本格化した。
2015/12/01
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ダイアモンドバックスは前田獲得に本腰?
そして、前田獲りの本命に挙げられ続けるダイヤモンドバックスにも動きがあった。ジマーマン合意と同日に、クエトに6年総額1億2000万ドル(約148億円)もの巨額オファーを断られたことが複数の米メディアの報道で分かった。
1億2000万ドルという額は、昨オフにキューバ出身のヤスマニ・トマス外野手と結んだ球団史上最高総額の6年総額6850万ドルを倍近く上回る。結果的にクエトにはふられたわけだが、チーム再建への先発投手獲得に本気だという裏返し。そして、この予算は前田獲得へも回すことができる。
クエトへの提示は、単年あたりの年俸では2000万ドル。FOXスポーツの敏腕記者ケン・ローゼンタル氏によると、チームはローテーションの1、2番手の先発投手に割ける単年あたりの年俸は1500万~1800万ドルに規定しているとのこと。今回のオファーは特例であり、球団内には「承諾してくれたらもうけもの」という考えもあったという。同時にこれ以上の上積みは難しい。
陣営の本当の狙いは、あくまで前田だ。
主要米サイトでは、前田の契約は広島への譲渡金が2000万ドル、前田との契約は5年総額6000万ドルと予想されている。計8000万ドルが必要で、譲渡金も含めて単年あたりの金額を求めると1600万ドル。前述したダイヤモンドバックスの年俸ポリシーの範囲内にピタリ収まる。
クエトに断られ、ジマーマンは市場から消えた。グリンキー、プライスには予算面で手が届かない。必然的に、前田が獲得リストの最上位にきておかしくない。