「超高校級」の名の下に…今もなお現役の大阪桐蔭出身スラッガー5人。プロ野球界でも輝く選手たち
2022/07/21
産経新聞社
中田翔
出身:広島県
投打:右投右打
身長/体重:184cm/107kg
生年月日:1989年4月22日
ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目
大阪桐蔭で「怪物」と呼ばれたスラッガーが、中田翔だ。中学生の時から騒がれていた中田は、大阪桐蔭に入学すると1年生からレギュラーを獲得。エースの辻内崇伸(元ジャイアンツ)や平田良介(現ドラゴンズ)が注目を集める中、打つだけでなく140km/hを超える直球も投げるなど、桁外れの才能を見せていた。
高校通算の本塁打数は87本。数々のアーチを描いてきたが、2006年の甲子園で放ったホームランは特に衝撃的だった。福田永将(現ドラゴンズ)が4番として座った横浜高校との一戦。中田の前を打つ謝敷正吾がホームランを放ち、まだその余韻が残る中、中田の打球はバックスクリーンへ。中堅手は一歩も動くことのできない完璧な一撃で、横浜高校にトドメを刺した。
そして迎えた高校最後の夏、大阪桐蔭は大阪府大会の決勝戦で金光大阪に敗れ、甲子園に出ることはできなかった。ベンチで涙を流す中田の姿は、どの瞬間よりもインパクトのある姿だった。
ファイターズに入団後は苦しむ時期もありながら、2012年の日本シリーズで左手の中手指を骨折しながらホームランを放つなど、274本(2022/7/17時点)の本塁打を放っている。現在はジャイアンツの中田となったが、これからも変わらぬ活躍を期待したい。