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ドラフト3位入団・高木勇人、26歳新人が一躍ローテの救世主に【2015年ブレイク選手・巨人】

内海・杉内を欠く中、巨人の先発ローテーションを支えた一人はオールドルーキーだった。1年目から9勝をマークした高木勇人だ。

2015/12/15

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来年もライバルとの競争

いつだって「なにもそこまで…」っていうくらい全力。そう高木勇人はガチである。
マウンドでは汗まみれ。温厚そうに見えて時に空気の読めない質問をする報道陣に食ってかかるハートの持ち主。
そのあとのない切実さとシリアスさにファンは共感したんだと思う。
来季2年目…と言っても高卒でプロ入りした同級生たちは9年目のシーズンである。
チームはドラフトで即戦力右腕の桜井俊貴(立命大)を1位指名。
今季中継ぎで結果を残した宮国椋丞、復活を期す大竹寛や小山雄輝らも虎視眈々とローテを狙う。
次から次へとやって来るライバル。ボヤボヤしている時間なんてありゃしない。
このまま先発4~5番手で回るのか?
それとも同級生の菅野や残留の決まったマイコラスとエース争いをするのか?

ドラ1のエリートじゃなく、指名漏れし続けたドラフト3位のオールドルーキー。
そんな苦労人がFA選手や助っ人が揃うチームでローテに定着し、契約更改では200%アップの年俸4200万円を勝ち取った。
シーズン中、ジャイアンツ球場での取材の合間に2軍関係者から興味深い話を聞いたことがある。
「若手は高木勇人の活躍には刺激を受けてますよ。『この間入ってきて寮で一緒にご飯を食べていたのに』と」
たった1年で終わるわけにはいかない。
自分自身のためにも、そしてその背中を見ている若手選手たちのためにも。

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