あと少しで三冠王だった…プロ野球、僅差で三冠王を逃した一流選手6人
2023/09/01
産経新聞社
松井秀喜
出身:石川県
投打:右投左打
身長/体重:186cm/95kg
生年月日:1974年6月12日
ドラフト:1992年ドラフト1位
読売ジャイアンツの4番を長く務めた松井秀喜も、三冠王を獲得できるチャンスがあった選手の1人だ。
2002年、巨人で過ごしたシーズン最終年の松井は、打撃3部門の全てがキャリアハイに近い成績だった。当時のプロ野球で史上8人目となる50本塁打を放ち、打点は108。同年の全選手の中で唯一の50本塁打、唯一の100打点超えを記録し2冠は間違いなかったが、首位打者争いは最後まで激しさを増していた。
最後まで松井と首位打者を争ったのは、中日ドラゴンズの福留孝介。松井は最後まで試合に出続けた一方、当時中日の監督を務めた山田久志は、タイトルのために福留を欠場させた。福留は欠場の打診を断っていたというが、最終的には山田の考えが尊重され、福留が首位打者(.343)に輝いた。松井は.334で惜しくも三冠王を逃す。
1998年、2000年に続いて惜しくも三冠王を逃した松井は「三冠王に最も近い男」と呼ばれることもあったが、2003年からはメジャーリーグに移籍。日本で三冠王に輝くことはできなかったものの、ニューヨーク・ヤンキースでは日本人初のワールドシリーズのMVPを獲得。日本でもメジャーでも輝かしい姿を見せ続けた。