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打線組み替えはチーム不調の表れ? 2015年、8つの打順で先発した楽天・ウィーラー

打順という視点でチームを分析すると、また違った側面が見えてくる。

2016/01/18

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楽天は3選手が上位に

 1番は出塁、2番はつなぎ、3番、4番は走者をかえす、といったように野球での打順は、それぞれ役割が違う。
 
 一番理想的なのは、ほぼ投手以外の打順が固定されている状況だ。力のあるレギュラーが揃うチームは当然強い。
 しかし、そういう戦力を整備できるのは稀だ。
 チームによっては、シーズン中にいくつもの打順でスタメンに名を連ねる選手が出てくる。
 
 2015年に7つ以上の打順で先発した選手は7人いる。()は先発出場試合数。
 
■8
・ウィーラー(楽天 内野手) 2番(12)3番(4)4番(34)5番(3)6番(7)7番(6)8番(2)9番(3)
■7
・藤田一也(楽天 内野手) 2番(54)3番(12)5番(10)6番(12)7番(11)8番(5)9番(5)
・後藤光尊(楽天 内野手)3番(13)4番(8)5番(11)6番(40)7番(23)8番(1)9番(1)
・安達了一(オリックス 内野手)1番(4)2番(82)3番(4)6番(5)7番(11)8番(32)9番(1)
・坂口智隆(オリックス 外野手)1番(2)2番(1)3番(2)5番(10)6番(7)7番(4)8番(1)
・清田育宏(ロッテ 外野手)1番(49)3番(56)4番(5)5番(1)7番(6)8番(3)9番(5)
・長野久義(巨人 外野手)1番(25)3番(10)4番(11)5番(48)6番(6)7番(7)8番(2)
・田中広輔(広島 遊撃手)1番(44)2番(1)3番(1)5番(6)6番(14)7番(61)8番(11)
 
 ウィーラーは当初、2番、6番で起用されることが多かったが、打率が1割台前半まで低迷すると9番に下げられた。しかし8月20日からは4番に座り、そのままシーズン終了。好不調の波が大きい選手だった。
 
 7つの打順で打った選手は、中距離打者が多い。
 好調時には上位や中軸を打つが、不振になると打順を下げられる。
 こういう起用される選手は、一定の守備能力があり、打者としても器用な選手が多いのだ。

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