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レギュラー組少、育成力が問われるロッテ。平沢大河は高卒野手不在を打破できるか

チームとしては02年の西岡以来となる高卒野手1位指名の平沢大河。近年のロッテの高卒野手指名、レギュラー獲得者はともに12球団最少だ。

2016/02/06

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ここ数年、明るい兆しも

 01年に今江敏晃(現楽天)、02年に西岡剛(現阪神)とその後のチームの顔となる選手を獲得しているものの、それ以外の選手は中心選手までに成長できていない。
 高卒3年目ながら、昨年117試合に出場するなど成長を見せた田村と1年目の2人を除けば、各選手とも伸び悩みが顕著だ。
 
 上記以外では05年ドラフト1位で投手として指名された柳田将利が08年に高校通算38本塁打の打撃を活かし一塁手に転向、12年には往年の巨人のリリーフエースの息子である角晃多(現・BCL/武蔵ヒートベアーズ)が支配下登録を勝ち取るも、共に1軍出場は0のまますでにチームを去っている。
 
 03年以降は高卒野手の指名自体が大きく減っており、03~14年のドラフトで獲得した高卒野手は育成指名を除けばわずか8人だけ。
 これはヤクルトと並ぶ12球団最少タイとなっている。
 
 レギュラー格(複数シーズンで100試合以上に出場と定義)の高卒野手が一人もいないのも12球団でロッテだけだ。
 同じ人数のヤクルトが山田哲人や中村悠平といった日本代表を輩出していることを考えれば、指名人数の少なさだけが原因というのは難しい。
 
 高卒野手不在の状況に終止符を打てるのか、平沢という格好の素材を得たロッテ首脳陣の腕の見せ所となるだろう。
 
 日本代表の中心を中田翔や山田哲人、筒香嘉智、坂本勇人といった高卒の選手たちが担っていることからもわかる通り、現在の球界のトップスター選手はその多くが高卒選手。平沢にはロッテ、そして日本球界を担うようなスケールの大きい選手に育ってくれることを期待したい。

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