歴代最強の2番打者は誰? プロ野球、“強打の2番”として名を馳せた5人。現代野球のトレンドに
2023/04/08
産経新聞社
豊田泰光
・投打:右投右打
・身長/体重:176cm/82kg
・生年月日:1935年2月12日
・経歴:水戸商
歴代屈指の遊撃手として知られる豊田泰光。強打の2番打者の先駆者と呼べる存在だろう。
1953年に西鉄ライオンズに入団すると、高卒1年目ながらショートのレギュラーを奪取。シーズン途中からは、三原監督が提唱した流線型打線(出塁率の高い1番の後、2番に強打者を置く)の象徴として、2番打者として躍動した。
同年は打率.281、27本塁打の好成績で、新人王を獲得。本塁打数は当時の新人選手の最多記録となった。
その後も主に2番打者として日本人史上初となるショートでの首位打者を獲得するなど、打撃での活躍が光った。1956年からはクリーンアップの一角を担い、チームの日本シリーズ3連覇に大きく貢献。
当時は「2番打者はバントなどの繋ぎの役割が当たり前」といった風潮が現在よりも強い中、元祖“強打の2番打者”として名を馳せた。