期待通りの大活躍…中日、今世紀最強のドラフト1位入団5人。球団史に名を刻む選手たち
2023/05/26
産経新聞社
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プロ野球の世界では、ドラフト1位入団の選手には特に大きな期待が寄せられる。中には実力を発揮できないまま戦力外となる選手もいるが、プレッシャーを乗り越えて球界を代表する選手となった例も多い。今回は、中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受け、チームの中心となった現役選手5人を紹介する。
吉見一起
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/90kg
・生年月日:1984年9月19日
・経歴:金光大阪高 – トヨタ自動車
・ドラフト:2005年大学生・社会人ドラフト希望枠
抜群の制球力を武器に、5年連続で2桁勝利を記録した吉見一起。エースとして中日ドラゴンズの黄金期を支えた。
トヨタ自動車から2005年大学生・社会人ドラフト希望枠で中日に入団した吉見。プロ3年目に一軍へ定着すると、同年は35試合登板で10勝3敗10ホールド、防御率3.23とフル回転の活躍を見せた。
翌2009年には、最多勝(16勝)を獲得するなど、一気にチームの勝ち頭へと成長。2011年には26試合(190回2/3)を投げ、18勝3敗、勝率.857、防御率1.65と圧巻の成績を残し、投手三冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率)に輝いた。
翌2012年にも2桁13勝を挙げるなどエースとして君臨したが、その後は右肘の故障に悩まされた。
2016年は6勝と復活の兆しを見せたが、その後は思うような数字を残せず。2020年限りでの現役引退を決断した。
実働15年で通算90勝を記録。特に2010、11年におけるセ・リーグ2連覇は、吉見の存在なくして成し遂げられなかっただろう。