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【MLB】松井、長谷川、野茂らが古巣で指導者に。野球大国アメリカで浸透する日本野球の遺伝子

長谷川滋利氏が、2月下旬から数日間、古巣エンゼルスのキャンプで臨時コーチを務めた。松井秀喜氏をはじめ、古巣の球団でキャリアを積み上げている選手は多い。

2016/03/10

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再び古巣でキャリアを積み上げる、メジャーで活躍した元日本人選手

 オリックスブルーウェーブやメジャーリーグで活躍した長谷川滋利氏が、2月下旬から数日間、古巣ロサンゼルスエンゼルスのキャンプで臨時コーチを務めた。
 
 エンゼルスには97年から5年間在籍し、287試合に登板。00年から指揮を執るマイク・ソーシア監督とは旧知の仲で、直接請われて今回の臨時コーチが実現したという。
 
 ニューヨークヤンキースのキャンプには、OBの松井秀喜氏が臨時コーチとして参加している。こちらはもう3年目。ファンからのサインの求めに快く応じ、外野の球拾いや打撃投手などを務める。直接、選手を熱心に指導するシーンはないが、タンパのキャンプ地の日常的風景として溶け込んでいる。
 
 野茂英雄氏がこじ開けた扉に続き、00年代は多くの日本人プレーヤーがメジャーリーグで活躍した。そんな彼らが、セカンドキャリアを米国で送る。時代の変化は、ユニホームを脱いだ後も明らかだ。
 
 ロサンゼルスドジャースなどで活躍した斎藤隆氏は、インターンシップとしてサンディエゴパドレスのフロント入りした。1年間、米球界の隅々までを見て回り、メジャー球団の運営のイロハを学ぶという。昨年のウインターミーティングにも参加し、ベースボールオペレーションについて幅広く学習している。
 
 パドレスは野茂英雄氏も、ベースボールオペレーションのアドバイザーに招へい。キャンプ地ピオリアで若手のトレーニング姿に目を細める元祖・トルネード右腕の勇姿が報じられている。
 
 彼らはメジャーリーガーとして確固たる実績を残し、現在の地位を得た。だが、指導者として日本人がメジャーの世界へ踏み込んだ先駆者は、20世紀にすでにいた。

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