【3月29日~31日】セ・パ第2節展望
2016年3月29日~31日までの第2節、勝負のポイントはどこにあるか。
2016/03/29
セ・リーグ
第2節 ヤクルト―阪神 神宮
(今回のベースボールチャンネル編集部クローズアップゲーム)
まさかの開幕3連敗を期した昨季覇者のヤクルトだが、昨季の優勝を決めた相手阪神との対戦で悪い空気を払しょくしたい。初戦が大きなキーポイントになるが、阪神の先発は昨季4敗を喫している藤浪だが、この逆境をひっくり返すためにはいい相手かもしれない。打線が不調ではないから、初戦を制して勢いに乗りたい。一方の阪神は、若い1、2番コンビの高山と横田がうまく滑り出した印象だ。金本監督の思い切った采配にチームも呼応し、現在のところは順調そのものといえる。もっとも、逆境になった時にどうなるかがポイントだが、このままどこまで突っ走ることができるだろうか。初戦先発の藤浪がエース級の存在感を見せることができるか。しっかりこの目で確かめたい。
第2節 中日―広島 ナゴヤドーム
開幕戦勝利の喜びも、2戦目の先発山井の乱調で勢いが吹き飛んだ中日は今節、どのような巻き返しを図るのだろうか。一、二軍のバッテリーコーチを入れ替えたが、効果はいかに。初戦に先発する若松は昨季10勝を挙げたが、その力量がフロックかどうか今季は試金石になる。チームの出だしが悪かっただけに流れを変えたい。打のほうは4番のビシエドが3戦3発と驚異的な存在感を示している。体に一切のぶれがなくスイングするスタイルは崩されても力のある打球を打つことができる。一方の広島は中日と真逆で、開幕戦を落としたものの、2戦目の黒田の好投で勢いづいた。打線が好調で、田中、菊池、丸の若いコンビが躍動している。先発陣がやや手薄で、初戦の先発野村は3年目以降成績が下がり続けている投手だが、そろそろ本来の姿を取り戻したい。2戦目以降にルーキーが登板を控えているだけに、12年新人王投手として、無様な姿は見せられない。
第2節 DeNA―巨人 横浜スタジアム
1勝2敗でホーム開幕を迎えるDeNAは宿敵・巨人と合いまみえる。開幕セレモニーから他球団を圧倒してくれそうな予感が漂うが、野球のほうはどうか。打線がやや低調なのが気がかりなところだ。開幕当初から予定していた「2番・梶谷」構想が崩れただけに、今は我慢のしどころかもしれない。初戦の先発はルーキーの今永が立ち、3戦目には砂田の先発が予想されるなど、若い力で今節は流れを引き寄せたい。一方、開幕3連勝の巨人は開幕前の喧騒をよそに勢いづいた印象だ。キャプテンの坂本と長野が引っ張る指揮官の理想は、今のところ順調に進んでいる。初戦の先発・ポレダは昨季のDeNA戦防御率が6点台とやや不安を残す。DeNA打線を活気づかせることだけは避けたい。