開幕3戦3発のビシエドに、逆転アーチのギャレットら開幕から好調の外国人打者
今シーズン、開幕から新外国人の活躍が目立つ。3試合連続アーチの中日ビシエドを筆頭に、巧打で存在感を見せたヘイグとモレル、試合を決めるアーチを含む3試合連発のギャレットら各球団の新主砲達は揃って好スタートを切った。
2016/03/31
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ビシエドの開幕3試合連続アーチは外国人初
ついに開幕を迎えた2016年のプロ野球。3月25日に行われた開幕戦を皮切りにここまで5試合を消化、早くも各地で熱戦が繰り広げられている。
特に印象的だったのが外国人打者たちの活躍だ。3試合連発で日本ファンの度肝を抜いた”ザ・タンク”から、劇的アーチの85代4番打者まで、各球団の新外国人たちがチームをけん引している。
プロ野球史上でも有数の衝撃的なデビューを飾ったのが、中日の新4番打者ダヤン・ビシエドだ。
開幕戦に4番一塁で起用されると、2-2の6回表に自身来日初安打となる勝ち越しタイムリーヒット。8回には、逆方向へ放った打球がグングン伸びてスタンドイン、規格外のパワーを見せつけた。
第2戦では阪神先発の能見から左中間に2試合連続となるソロアーチを含む3安打、第3戦では藤川の変化球をバックスクリーンに運ぶなど大爆発。開幕3試合で13打数8安打3本塁打6打点、開幕から3試合連続アーチは外国人選手としては史上初の快挙だ。12~14年にMLBで60本塁打を放った長打力をまざまざと見せつけた。29日からの広島戦でも、本塁打こそ出ていないものの、2試合連続でヒットを記録。この勢いはどこまで続くのだろうか。
東西の人気球団の新主砲である阪神のマット・ヘイグ、巨人のギャレット・ジョーンズも共に活躍。3番三塁で起用されたヘイグは初回に先制打となるタイムリーヒット、その後も要所でヒットを放ち、3試合連続安打、毎試合打点をあげる活躍でチームの開幕カード勝ち越しの原動力となった。5試合目にはレフトスタンドへ来日初アーチ、長打力にも期待したい。
4番一塁で起用されたギャレットは1、2戦目こそ目立った活躍はなかったものの、3戦目1点ビハインドの8回裏にヤクルト秋吉から値千金の逆転2ランホームラン。これで勢いに乗ったか、横浜スタジアムでは2試合連続でライトスタンドに叩き込んだ。来日1年目で新外国人が開幕戦から4番に起用されるのはチーム史上初だが、ここまでは高橋由伸新監督の期待に完璧に応えている。昨年のジャイアンツに最も欠けていたピースである「一発で勝負を決められるクラッチヒッター」、今後も勝負強いバッティングを見せられるだろうか。