まさかの放出に…プロ野球、無償トレードを経験した6人。“代償なし”で他球団へ移籍した選手たち
2023/12/15
産経新聞社
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オフシーズンに突入したプロ野球では、数件の交換トレードが成立するなど、ストーブリーグが盛り上がりを見せている。これまでの歴史を振り返ると、有力選手同士の交換トレードが多くあった一方、まさかの“代償なし”で移籍したプレーヤーもいた。そこで今回は、無償トレードで移籍となった選手を取り上げていく。。
小久保裕紀
出身:和歌山県
投打:右投右打
身長/体重:182cm/87kg
生年月日:1971年10月8日
ドラフト:1993年ドラフト2位
まさかの無償トレードで、チーム内からも球団に対する批判の声が上がったのが、小久保裕紀の読売ジャイアンツ移籍だった。
1992年のバルセロナ五輪には、大学生として唯一となる日本代表入り。青山学院大学ではチームを大学日本一に導き、逆指名で福岡ダイエーホークス(現:ソフトバンク)に入団した。
プロ2年目には本塁打王(28本)に輝くなど、若くしてチームの中軸に座った小久保。その後も持ち前の長打力を発揮し続けていたが、2003年は故障で一軍出場なしに終わると、無償トレードで巨人に移籍した。
ダイエー選手会は抗議の意味合いで、同年の優勝旅行をボイコット。前代未聞のトレード劇がもたらした影響は、あまりに大きなものだったといえるだろう。
2007年にFA権を行使してソフトバンクに復帰すると、日本シリーズMVP、2000本安打達成など数々の功績を重ね、2012年限りでユニフォームを脱いだ。
2024年からはソフトバンクの指揮官を務める小久保。その手腕を発揮し、チームを再び常勝軍団へと導きたい。