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【4月15日~17日セ・パ第7節展望】東浜VS則本の同級生対決に注目!広島・新井は2000本安打まであと「9」

2016年4月15日~17日までの第7節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/04/15

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<セ・リーグ>
ヤクルト―DeNA 松山 2連戦

 移動日を挟んでの2連戦。2節続けて負け越していたヤクルトは前節で巨人を相手に勝ち越した勢いを持続したい。先週と同カードとあって、先発予定の石川、原樹は前回ノックアウトのリベンジしたいところだ。打線は12日から背中の痛みで離脱していた畠山の登録抹消がほぼ決定的だが、打線は好調をキープしており、それほど大きな痛手にはならないはずだ。畠山が離脱している間に、バックアップメンバーで切磋琢磨して選手層を厚くしたい。
 DeNAはシーズン初の勝ち越しから一転、前節2連敗を喫した。12日の阪神戦では相手投手の藤浪に苦労していると見るや左打者の代打攻勢で試合の流れを変えたが、勝ちきれなかった。中盤以降の競り合いの弱さは今季のキーワードになっている。戦略うんぬんよりも粘り強さをチームには求めたい。先発は井納、山口俊が濃厚だ。チームの中核をなす年齢の二人だけに、チームを引っ張ってもらいたい。

中日―阪神 ナゴヤドーム

 僅差の勝負を狙う中日が打線好調の阪神を迎える。過去には、ナゴヤドームにおいて阪神が勝てないという時期があったが、過去のデータが勝つか、今の調子が勝つか。ともに移動日なしだが雨天中止が挟まり、それほど疲れはないはずだ。中日の初戦先発はジョーダン。阪神戦は開幕シリーズで1イニング無失点に抑えているが、先発としてはどうか。前回の先発初登板は6回をホームランの1失点のみに抑えゲームを作っている。開幕戦でも勝利を挙げるなど、阪神を得意としていた大野が離脱との情報もある。打線はビシエド、高橋にいかに繋ぐかが勝負の分かれ目になる。
 阪神は、前々節に初の負け越しを喫したが、前節で2連勝して勢いを取り戻した。先発がしっかりと投げ、ゲームがどんな展開になっても粘り切る。すべてがうまくはまっている印象だ。できれば、2戦目で苦手の大野を叩き、打線の力を確かなものにしたい。14日の試合で4番の福留が途中退場したが、その影響がどの程度あるか。投手陣は、能見、岩貞、岩田の左腕3人で挑む予定だ。一気に貯金を重ねたい

巨人―広島 東京ドーム 2連戦

 調子が両極端にあるチームの対戦。巨人は3カード勝ち越しがなく、苦しい状態だ。4節連続で菅野以外の先発投手に勝ち星がついていないところからも課題は明らかだ。14日の試合で中継ぎ陣が崩れたのはそのためだといっていい。とはいえ、初戦に先発予定の田口は、これまで内容は悪くない。先発した3試合すべてQSを達成している。今月2日の広島戦では今回投げ合う黒田に粘り負け0-3で敗れた。前回の敗戦を糧にして成長を見せたい。打線はこの2試合を欠場した坂本が万全でないのが痛い。さらに14日の試合では主砲のギャレットが体調不良で欠場。2年目の岡本の抜擢や脇谷の復帰などが視野に入ってくる。
 好調の広島は黒田、福井といった経験のある投手陣が先発予定だ。今やどこからでも得点を奪える打線は非の打ちどころがない。中継ぎに安定感を欠くが、相手先発を一気に崩す展開へ持っていきたいところだ。2000本安打まであと9本に迫った新井のバットにも注目だ。

<パ・リーグ>

日本ハム―ロッテ 札幌ドーム

 故障者が続出し3節連続で負け越しの日本ハムが4連勝と勢いにのるロッテをホームに迎える。日本ハムは抑えの増井こそ安定しているが、先発中継ぎともに台所事情が苦しい。初戦先発のメンドーサはエンジンのかかりが遅く、まだ本来の力が発揮できていない。そろそろ昨年のような鬼気迫るピッチングを見せたいところだ。陽が離脱してから苦しむ打線は13日の試合で主砲中田が貴重な同点打を放つなど4安打で調子を上げている。1番打者探しに苦労しているが、今は我慢の時なのかもしれない。
 4連勝で単独首位のロッテは中継ぎ陣の安定がずば抜けている。ただ見逃せないのは開幕ローテの投手が全員勝利を挙げていることだ。ゲームをうまく作り繋いでいるというチーム力の勝利だということを忘れてはいけない。初戦先発の古谷は前回の今季初先発でいいところがなかった。今回は試合を作ってチームの流れに乗りたい。打線は穴がないのが大きい。1番の岡田から9番の中村までどこからでも安打が出る。それもそのはずでチーム打率はリーグ2位で、本塁打、塁打数、得点はトップだ。現在の両チームの調子具合からするとロッテに分がありそうだが、日本ハムがどこまで我慢できるか。

オリックス―西武 京セラドーム大阪、ほっともっとフィールド神戸

 今季初の連勝を挙げたオリックスが連敗中の西武をホームに迎える。前節の3連戦で救援投手陣が孤軍奮闘したオリックスは、この3連戦では先発陣に期待したい。初戦の先発の近藤一には荷が重いが、金子、西には、前回のピッチングを踏まえてずるずると行かないようにしたい。逆に言えば、近藤一が乗り切れば、一気の5連勝まで行く可能性がある。打線は難病から復帰した安達がいい意味で好影響を与えている。14日は無安打だったものの、彼が入ることは攻守において貴重だ。糸井が好調なのも手伝って、二人でいい形を作りたい。
 西武は連敗をストップしたいところ。初戦の先発は前回登板で初勝利を挙げた菊池だ。1勝を挙げたことで少し余裕が出てきているようだが、連敗を止めてこそ、チームのエースといえる。それくらいのつもりで臨んでもらいたい。2、3戦目の十亀、バンヘッケンは序盤で降板するのだけは避けたい。打線は調子のいい選手と悪い選手のつながりが悪い。森、浅村の調子が今一つ上がらず、若手の有望株として期待されている、金子、外崎が攻守両面で足を引っ張っている。投打ともつながりを欠いている中で、どう打開していけるだろうか。

ソフトバンク―楽天 ヤフオクドーム

 4連勝で調子を上げてきたソフトバンクが楽天と合いまみえる。ソフトバンクは打線が昇り調子だ。なかでも、金子、西、岸らリーグを代表する投手たちを打ち崩したのが自信を回復させている、投手陣も、開幕投手の攝津のみ不調で二軍に降格したが、残りの投手陣は好調だ。初戦の先発はその攝津に代わって、東浜にチャンスが与えられる。ここを生かさない手はない。相手先発は則本だが、同世代で一番最初に優勝投手になった身としては、先を行く同級生には負けられないはずだ。打線は福田、今宮に元気があり、柳田の出塁率が高い。勝負所を心得ている内川、松田、中村と破壊力は抜群だ。
 楽天は、苦境に立たされている。打線を引っ張ってきた1番の岡島が腰痛でリタイア。この離脱は大きい。打線を着火する人物がいないのだから、得点力は上がらない。さらに14日の試合では今江が欠場するなどベストメンバーが組めない。開幕から調子が良かっただけに、ここは踏ん張りどころだ。初戦に先発する則本は4連勝と二ケタ奪三振の両方を狙う。則本に1節の流れを引き寄せてもらいたい。2、3戦も予定の塩見、釜田とも調子は悪くない。野手陣の離脱を投手陣で何とかカバーするしかない。今が踏ん張り時だ。



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