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【MLB】ストラスバーグ驚愕の約189億円契約延長。大谷なきFA先発投手手薄でトレード活発か?

この冬FA市場に名を連ねるはずだった唯一のエーススティーブン・ストラスバーグが約189億円の契約延長に合意。先発投手を必要とする各球団はシーズンオフを待たずに、この夏トレードで戦力補強を目指していくのか注目だ。

2016/05/12

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今冬FA先発投手陣市場は手薄に

 さらに記事では、各球団にとってFAを迎えるはずだったストラスバーグ獲得の可能性が途絶えてしまった影響についても言及している。

“Strasburg’s sudden absence from the upcoming free-agent class effectively removes the possibility of any Major League Baseball franchise signing a No. 1 starter and perhaps even a solid No. 2. Japanese right-hander Shohei Otani — the Yu Darvish-like ace of the Hokkaido Nippon-Ham Fighters — is unlikely to be posted this winter, and the domestic free-agent pool is devoid of top-end talent.”
「ストラスバーグが突然FAとなる選手ではなくなってしまったことで、どの球団にとってもFA市場でのエース獲得の可能性がなくなった。さらには安定した2番手となり得るダルビッシュ有タイプの北海道日本ハムファイターズエースである日本人右腕の大谷翔平もこの冬はポスティングされる可能性が低い。そして国内でFAを迎える先発投手陣には高い能力を持った才能が欠けている」

 野球専門のデータサイト『ファングラフ』では、2016年MLBで最も価値の高い先発投手75人中今季終了後にFAを迎えるのはたった5人と、報じている。バートロ・コローン(メッツ)、リッチ・ヒル(アスレチックス)、ホアン・ニカシオ(パイレーツ)、R.A.ディッキー(ブルージェイズ)、マット・レイトス(ホワイトソックス)である。そのうちの二人であるコロンとディッキーは40歳を超えている。

 その間、ビッグマーケット(大都市に位置し、財政的に裕福なチーム)に所属するいくつかの球団ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・ドジャース、そしてボストン・レッドソックスは明らかに先発投手を必要としている。通常の年であればFAに多額のお金を費やして穴を埋めるところだ。だが今後は金銭ではなく、プロスペクト(有望な若手)が他の球団の求める通貨となるだろう。

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