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高木勇人に立ちはだかる「2年目のジンクス」。巨人先発陣のキーマンは打破できるか【死亡遊戯コラム】

菅野智之が圧倒的な成績をおさめる一方で、他の先発陣は軒並み崩れている巨人の先発陣。2年目の高木勇人も苦しんでいるが、今が踏ん張り時だ。

2016/05/14

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極端なエース依存

巨人のエースから日本のエースへ。

菅野智之が開幕から圧倒的な活躍を見せている。
4月に先発した4試合は2試合連続完封を含む計33イニング自責点0で3・4月度月間MVPを獲得。
東京ドームの客席は「背番号19」のレプリカユニフォームを身につけたファンの数が明らかに増えた。
13日のヤクルト戦でも勝敗こそつかなかったものの9回2安打1失点(自責点0)10奪三振の快投。
ここまで4勝0敗、8試合計66イニング投げて防御率0.68と抜群のタフさと安定感を誇っている。
現在「球界最高の投手」と言っても過言ではないだろう。

菅野が先発した試合は6勝2分けとチームも無敗をキープ。
巨人は37試合19勝15敗3分けでセリーグ首位だが、菅野の投げた試合以外では13勝15敗1分けと負け越している。
あまりに高い絶対的エースへの依存度。
昨年は13勝3敗で最高勝率に輝いたマイコラスや8勝を挙げたポレダがいたが、今は両助っ人とも2軍調整中。
即戦力を期待してドラフト1位指名した桜井俊貴も右肘の違和感で1試合投げたのみで故障離脱してしまった。
さらに原巨人を支えたベテラン杉内俊哉は長期リハビリ中で、元エース内海哲也もまったく戦力になっていない。
苦肉の策として平良拳太郎、江柄子裕樹、長谷川潤といった2軍の投手たちを1軍で先発抜擢するも、ことごとくKO。
20歳のサウスポー田口麗斗が7試合に先発して防御率2.45と踏ん張っているものの、年間を通してローテを任されるのは初めてなだけに不安も残る。

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