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ヤクルト山田哲人、史上初2年連続のトリプル3へ死角なし。前人未到「40-40」も現実的に【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は昨年トリプルスリーを達成し、ここまで調子が上向いているヤクルトの山田哲人についてだ。

2016/05/17

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このままいけば40-40

 ヤクルトはチーム防御率が4.50で、ダントツの最下位であり、チームは19勝22敗で5位に低迷しているが、打線は依然として破壊力がある。
 山田は開幕から好調を維持している。
 2度目のトリプル3に向けて視界良好と言って良いだろう。

 山田哲人は最終的にどんな成績を残すか。単純な話だが、昨年の山田の7週目以降の数字を加算するとこうなる。

7週目からの最終

 昨年同様の成績を上げ続ければ、山田は45本塁打、114打点、40盗塁、打率.355という数字になる。バレンティン、坂本勇人をはじめライバルがいるので、タイトルを獲得できるかはわからないが、トリプル3は余裕で達成できそうだ。

 MLBでは40本塁打40盗塁を「40-40クラブ」といい、パワーとスピードを兼ね備えた選手のみが達成可能な大記録とされる。
 MLBでもホセ・カンセコ(1988年42本塁打40盗塁)、バリー・ボンズ(1996年42本塁打40盗塁)、アレックス・ロドリゲス(1998年42本塁打46盗塁)、アルフォンソ・ソリアーノ(2006年46本塁打、41盗塁)の4人しか達成していない。

 もちろんNPBでは誰も達成していない。

 山田哲人は、史上初の2年連続のトリプル3はもちろんのこと、NPB史上初の「40-40」が、現実的な目標になりつつある。
 山田哲人の打席から目が離せない。

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