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【5月14日DeNA対阪神戦、BBC独自採点】マンオブザマッチは6回1失点の今永

5月14日、DeNA対阪神戦は3-1でDeNAが勝利を収めた。現地取材に基づき、この試合をベースボールチャンネル独自基準にて採点を行ってみたい。

2016/05/15

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採点基準

8  シーズンに1試合あるかないかの活躍
7.5 突き抜けた活躍
7  勝利貢献度上
6.5 勝利貢献度中
6  勝利貢献度小
5.5 活躍した選手
5  可もなく不可もない
4.5 足を引っ張った
4  敗戦につながるミス
3.5 退場など試合を壊す

さらに現地取材の内容を加味します。

 

粘り強い投球で岩貞に投げ勝った今永

 防御率0.65の阪神・岩貞と2.03の今永の先発で始まった試合は、DeNAが3-1で阪神に競り勝った。

 試合はDeNAの主砲・筒香の先制パンチで動く。2回裏、いつもより腕の振りが鈍い岩貞のシュートをしっかりとらえて弾丸で右翼スタンドに突き刺して1点を先制。なおも、ロペスと倉本の連打で好機を作り、2死後、9番・今永が四球を選んで満塁とすると、1番・桑原がファーストストライクを強振して左翼前に落とし、これが2点適時打となった。

 先発の今永は序盤こそストレート主体で攻めながら、イニングごとに投球スタイル変える味のあるピッチングを披露。5回に反撃を浴びるが、6回1失点でまとめた。7回からはDeNAの救援陣が登板。7回の須田は完璧のピッチング、8回の三上は味方の守備に助けられて無失点。9回は山崎が4連投となったが、前日本塁打を浴びた新井を三振。鳥谷に二塁打を浴びたあと、最後は切れ味鋭いツーシムで三振に斬った。

 ラミレス監督は「序盤から先制点をとれて優位に試合を進めることができた。今永はタイガース戦、2、3試合目と思いますが、三振は少なかったとはいえ、いいピッチングをしてくれた」とルーキーの奮闘を称えた。プロ2勝目を挙げた今永は「試合の中で視野が狭くなると偏ったピッチングをしてしまうので、もったいない投球だけはしないように、気を付けていきました。その気の持ち方がいい結果に表れたかなと思う」と自身の連勝に手ごたえを感じているようだった。

 阪神は5回に代打の狩野が適時打を放つなど、後半は激しく応戦したが、DeNAの投手陣をつかまえきることができなかった。結果的に2回の3失点が試合を決めることになってしまった。

 採点はマンオブザマッチで悩んだが、先制本塁打の筒香ではなく、6回1失点、2回の攻撃では四球を選び、さらには守備面での貢献も高かった今永を選出した。

<阪神タイガース>

(二)大和5.0
評 調子がいいとはいえ、彼に1番は荷が重かった。例年より「打てる2番」としての役割が彼のRightPositionだ。

 

(中)俊介5.0
評 守備面でひとついいプレーがあったが、打球判断が大和に比べると鈍い。打者としても、高山や板山ほどの印象を与えられなかった

 

(右)福留5.0
評 打席での存在感は大きい。ただ、今日は結果で応えることはできなかった。

 

(一)ゴメス5.5
評 2三振も3打席目の右翼安打、好プレーに阻まれた4打席目のセンターへの飛球は明日への期待を抱かせる。今のバッティング技術はリーグトップレベルだ。

 

(左)新井良4.5
評 調子の良さは伺わせたが、4打数無安打。チャンスで併殺打といいところがなかった。最後の打席も、前日、勝ち越し弾を放った山崎にリベンジされた。

 

(三)陽川5.5
評 チーム初安打をマークし、1得点を挙げた。振りも鋭く、今後に期待感を抱かせる。使い続けることで確率は上がってくる。

 

(遊)鳥谷5.0
評 最終打席に、300二塁打を達成。しかし、簡単なゴロをさばけず、らしくないプレーが続いている。守備の負担を軽くするためにも、コンバートを検討する時期に来ている。

 

(捕)原口5.0
評 打席では1四球のみ。リードでは3失点したものの、うまくリードしていた。

 

<投手>
岩貞 4.5
評 いつもの腕の振りではなかった。筒香に1発を浴びただけでなく、相手の拙い攻撃あり、2回裏、2死・1、2塁にごぎつけながら、投手の今永に四球を出したのは致命的だった。筒香のホームランより反省すべきだろう。

 

榎田5.5
評 先発が降板して試合が崩れそうなところを2回0封で立て直した。最後まで、試合展開が決まらなかったのは、榎田の好投のためだ。

 

安藤5.0
評 不運な内野安打もあり、2死を取りながら2安打で降板。もう少しピリッとしたピッチングをしてほしい。

 

高橋 5.5
評 連日の主砲斬りは見事というほかない。苦手意識を植え付けるまではいかないが、自身が良いイメージを持てたのは間違いない。榎田と同じく、今日の試合を決めさせなかった。

 

藤川 5.0
評 走者を出しながら0失点に抑えた。ストレートのキレがもう少し増して来れば、ピッチングも変わるはずだ。

 

<途中出場>
狩野-
今成-
板山6.0
評 代打での安打と右翼からの好返球で補殺をマーク。アピールに成功したといえる。
上本-

 

金本監督 5.5
評 スタメンの1、2番の顔ぶれは相手に安心感を与えた。調子の良さだけではない起用法を考えるべきだろう。ただ、劣勢となった試合を後半に掛けて盛り返した手腕は1年目とは思えない。

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