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中日田島、開幕から27試合無失点記録を更新。藤川球児の記録に迫れるか?

中日の田島慎二が、開幕からの連続無失点記録を27とし、NPB記録を更新した。

2016/05/22

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登板数の多さが気がかり。森福も開幕から無失点を継続中

 従来のNPBの最高記録は2012年、ソフトバンクの岡島秀樹がマークした26試合。この期間中の岡島の成績。

・26試合19.1回15被安打5与四球22奪三振13H 防御率0.00

 岡島が記録を達成したのは、チーム66試合目の6月26日。
 田島はチーム46試合目の5月21日だから、1カ月以上も早い。当時36歳の岡島よりも27歳の田島の方が起用頻度が高いのは、ある程度仕方がないが、チーム試合数の過半数で登板しているのが、やや気にかかる。

 岡島は6月28日のオリックス戦で失点したが、自責点はつかなかった。このため通算防御率は0.00のまま。その後も20試合自責点0だったため、開幕から46試合、防御率は0.00だった。自責点がついたのはチーム114試合目の8月29日のオリックス戦だった。

 なおこれまでのセリーグ記録は1998年の横浜・佐々木主浩と、2012年の巨人・山口鉄也の24。

 この期間中の両投手の成績だ。

佐々木主浩
・24試合26回15被安打4与四球36奪三振23S 防御率0.00

山口鉄也
・24試合22回10被安打2与四球22奪三振1S 14H 防御率0.00

 佐々木は7月7日の阪神戦で2失点して敗戦投手となったが、これはNPB記録の連続セーブ記録22が途絶えた試合でもあり、このことだけが大きく報じられ、開幕からの無失点記録はほとんど報道されなかった。また佐々木は前年から36試合連続無失点を更新中だった。これは歴代2位に当たるが、このことも大きく扱われなかった。この年、佐々木の大活躍もあり、横浜は優勝している。

 山口の記録は6月5日のソフトバンク戦で記録が途絶えた。
 田島は昨年の最終戦で失点しているため、「開幕から」という但し書きなしの連続試合無失点記録も27のまま。

 こちらは藤川球児が2006年に記録した38がNPB記録。開幕から5登板目の4月15日から7月11日までに記録した。この間の記録。

・38試合46.5回24被安打9与四球73奪三振3勝7S 24H 防御率0.00

 この年の藤川は主としてセットアッパー。JFKトリオの2番手として登板していた。藤川の記録まで、まだ11試合ある。田島がどこまで迫ることができるだろうか。

 なお、目立たないがソフトバンクの森福允彦も、開幕から14試合連続無失点記録を続けている。森福は一度二軍落ちしているので、まだ数字は小さいが、昨年からだと16試合連続。この記録にも注目したい。

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