巨人、橋本到の現在地――故障者多い外野陣で求められる役割【死亡遊戯コラム】
16日の楽天戦でプロ初の4安打をマークした橋本到。これまで何度もチャンスをつかみかけては逃してきた男にとって、今回こそ一軍定着となるか。
2016/06/17
困った時の橋本になれるか
それでも橋本は元々「若手強化選手」としてルーキー時代からファームで重点的に起用されてきたプロスペクト。
09年シーズンには高卒1年目の選手としては異例とも言える2軍でチーム最多の463打席に立っている。
13年イースタン断トツトップの12補殺を記録した強肩。14年に1軍で11盗塁を記録した俊足。
それに加えてスタンドインできるパンチ力も併せ持つ。
身長172センチと小柄な体型ながらも14年には1軍で4本塁打・14二塁打を記録。
15日の楽天戦でも右翼席に今季1号アーチを放ってみせた。
数年前の圧倒的な強さを誇っていた頃の巨人で重宝されていたのは亀井善行だった。
強肩の外野手として存在感を発揮、チーム屈指と称された走塁センス、そしてなにより時に一発を放てる中距離砲。走攻守のバランスの良さで原前監督から愛された男。
だが、その亀井が2軍落ちし、立岡も故障離脱している今、巨人若手外野手でこの役割を期待できる外野手は橋本しかいない。
原巨人には困った時の亀井がいた。
橋本到は由伸巨人における「次代の亀井」的存在になれるだろうか?