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メジャーでも観たかった…MLBに行かなかった歴代選手6人。日本球界を席巻した大物たち

2025/02/07 NEW

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産経新聞社



江川卓

巨人・江川卓
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/90kg
・生年月日:1955年5月25日
・経歴:作新学院高 – 法政大
・ドラフト:1978年ドラフト1位
 
 高校時代から異彩を放ち、プロ野球生活は9年間と短命だったものの、8年連続で2桁勝利を挙げた江川卓。もし海を渡っていたら、どのような成績を残していたか想像が膨らむ投手だろう。
 
 作新学院高時代には、公式戦で9度のノーヒットノーランを達成するなど、“怪物”と呼ばれた江川。入団拒否や様々な経緯を経て、1979年に読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 プロ1年目こそ9勝に終わったが、翌1980年から引退した1987年まで8年連続で2桁勝利をマーク。
 
 特に1981年は31試合登板、20完投、7完封、20勝6敗、221奪三振、防御率2.29と傑出した数字を残し、投手4冠(防御率、勝利、勝率、奪三振)に輝いた。
 
 右肩痛が引退のきっかけとなったが、全盛期は無尽蔵のスタミナを誇り、1982年には31先発のうち、24試合で完投を記録している。
 
 また、ストレートとカーブの2球種ながら、打者を圧倒し、奪三振を量産した。メジャーの強打者にも通用していたのか、対戦を見てみたかった投手だ。

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