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DeNA・筒香の規格外の破壊力と確実性。ヤンキース名二塁手「松井秀喜を思い出す雰囲気のある日本人打者」

横浜DeNA・筒香嘉智が絶好調だ。4番として勝利を決定づける一打を放つなど、その勝負強さと破壊力は球界随一だ。

2016/07/24

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DeNAの4番として勝負強さ

 ハマの4番が連日大暴れを続けている。横浜DeNAベイスターズ・筒香嘉智外野手のことだ。7月22日の巨人戦では延長12回に劇的なサヨナラ本塁打を放ち、本拠地・横浜スタジアムに集まった満員のファンを熱狂の渦へと巻き込んだ。

 この試合では6回に27号ソロも放ち、これでプロ野球史上初の3戦連続マルチ本塁打をマーク。翌23日の巨人戦はノーアーチで記録更新とはならなかったものの、6回先頭の第3打席で逆転勝ちへの口火を切る左翼フェンス直撃の安打を放ってチーム4連勝にしっかりと貢献した。3戦6発の驚異的ハイペースでリーグ2位の本塁打28本を叩き出し、リーグ2位の打率.329(両部門の成績はともに23日現在)を誇る打棒の破壊力と確実性は日本プロ野球界の中でも文句なしに規格外と評していいだろう。

 偏に筒香の魅力はホームランアーチストという点だけではなく勝負強いところにもある。今季の得点圏打率は23日現在でリーグ3位の.377。規定打席に到達した近年を振り返ってみても、2014年は両リーグトップの.416、昨季もリーグ3位の.344と非常に高い数字をコンスタントで残し続けている。

 ここ最近は日本代表・侍ジャパンの常連メンバーとしても定着。小久保裕紀監督からは来年3月開催の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりのV奪回を狙う侍打線の主砲として今から大きな期待をかけられている。ここぞという場面で一発もしくは長打で試合を決めるか、あるいは引っくり返すかができうる勝負強さを筒香が持ち合わせているからに他ならない。日本プロ野球のリーグ公式戦のみならず、それ以上に緊張感が漂う国際試合においても物怖じしない強心臓の持ち主となりつつあることがうかがえる。

 実際、直近の国際大会である第1回WBSCプレミア12でも日本代表として5番、もしくは4番を任されながら全8試合に出場し、26打数10安打で本塁打こそ0本ながら打率.385、5打点、チームトップの出塁率.543の好成績を記録した。

「ホームランバッターになりたいだけではなく、ランナーがいればランナーもきちんと還す。そして状況に応じてヒットも打ち、チャンスメイクもする。志は高いかもしれないが、勝負強いオールラウンダーを目指したい」

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