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夏に強い筒香嘉智、三冠王争いへ参戦。山田哲人とデッドヒートの始まり【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

セリーグの打撃部門のタイトル争いは7月に横浜DeNAの筒香嘉智が一気に数字を伸ばしたことで、東京ヤクルトの山田哲人とハイレベルな「三冠王」争いの様相を呈してきた。

2016/08/04

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8月男は、今年も健在か?

 そんな筒香が規定打席に到達したのは4回。サンプルとしては少ないがキャリアの月別打撃成績をまとめてみると、「夏に強い」選手の傾向が見える。

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 7月の数字は、今シーズンの月間成績が大きく影響して、伸びているが、もともとややスロースターターで、気温が上がってくると成績が伸びる選手。暑い夏に調子を上げてくるので、故障さえなければ8月も大いに期待できるだろう。

 実は8月の筒香に期待できるのは、もう一つのデータが裏付けとなっている。

夏の甲子園でも強さを発揮

 2008年、横浜高校2年生の筒香は、夏の甲子園に出場し、好成績を残している。
 この大会の筒香の戦績は以下の通りだ。

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 8月7日、1回戦の浦和学院(埼玉)戦で本塁打を放ち4打点を記録した筒香は2回戦から4番に抜擢される。準々決勝の聖光学院(福島)戦では右飛、三振の後、本塁打、本塁打、二塁打と続け、夏の大会の1試合最多打点(他に1988年常総学院の須田努が記録)を記録した。
 この猛烈な打棒に恐れをなした大阪桐蔭は、筒香を2回歩かせるなど、完全にマークして横浜を破った(大阪桐蔭の遊撃手は現西武の浅村栄斗)。

 山田哲人がやや調子を落としている中、二人の「三冠王」争いのデッドヒートは今後ますます激しくなるだろう。

 若きスラッガーのハイレベルなタイトル争い。NPBに新たな歴史が刻まれる2016年になりそうだ。

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