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愛のムチ?大量失点でもマウンドに立ち続けた投手6人。苦難に直面した選手たち

2025/06/29 NEW

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産経新聞社



togo、kondo、fujinami

プロ野球 最新情報(最新ニュース)

 プロ野球の世界では、時に大量失点を喫しながらもマウンドを守り続ける投手たちがいる。その姿は敗戦濃厚な試合でも、なお責任感や監督の期待に応えようとする気迫に満ちたもので心を打つ。今回は、大量失点でもマウンドに立ち続けた投手たちを紹介する。(文・シモ)

 

戸郷翔征

巨人・戸郷翔征
投打:右投右打
身長/体重:187cm/85kg
生年月日:2000年4月4日
経歴:聖心ウルスラ学園高
ドラフト:2018年ドラフト6位
 
 大量失点登板で記憶に新しいのは、今季4月11日の広島東洋カープ戦で登板した戸郷翔征ではないだろうか。
 
 2022年から3年連続で12勝を挙げ、読売ジャイアンツの押しも押されぬエースになりつつある戸郷。
 

 
 今季はボルチモア・オリオールズに移籍した菅野智之に代わり、投手陣の精神的支柱の役割も期待される戸郷だが、いまいち調子が上がってこない。
 
 3月28日の東京ヤクルトスワローズとの開幕投手を務めたものの、5回4失点。次の登板となった阪神タイガースとの一戦でも、3回7安打3失点を喫した。

 
 そして、冒頭の4月11日の広島戦である。この登板で戸郷は、2回に3失点、4回に7失点と、3回1/3を投げて10安打3四球10失点と炎上。
 
 3回1/3で106球を投げさせた阿部慎之助監督に対して、一時「晒し投げ」というワードも飛び交ったが、これは阿部監督のエース戸郷に対する愛情の裏返しだろう。
 
 そんな中、5月25日のヤクルト戦で、6回108球2失点で今季初勝利。ピンチを招きながらもストレートを軸に、自信を持って投げ込む様子が印象的だった。
 
 今月8日の楽天戦では、7回無失点の好投で2勝目を挙げた。しかし、同15日のオリックス戦では5回5失点の投球で敗戦投手に。同22日の西武戦では6敗目を喫し、翌23日には今季2度目の二軍降格となった。
 
 完全復活には時間を要するかもしれないが、いままでどおり巨人のエースとして輝く姿に期待したい。

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