【横浜DeNA-東京ヤクルト20回戦】またも8回登板の山崎康晃。「試合に勝つことが、僕の結果以上にファインプレー」
横浜DeNAは9月7日、盤石のリレーをみせ、東京ヤクルトに勝利した。4点リードの8回、横浜DeNAのマウンドに立ったのは、不調にあえぐ山崎康晃だった。
2016/09/08
また9回に戻れるように
――今日の8回はどんな気持ちでマウンドに登ったんですか。
いろんな思いがありますけど、現状、今の僕の評価がそうであるのだろうし、自分自身を追い詰めてやっていかないといけない部分もあるし、いろんな思いがあります。
――でも、しっかり抑えられていた。
今よりも大事な試合や場面があると思うので、その時には9回にマウンドに登れるようになっていたいですね。
――今は我慢のとき。
そうですね。まだまだ辛抱です。もっともっと成長できると思いますし。
――自分では今日のピッチングをどう評価しますか。
力んでいました。ボール自体はいい球を投げられているし、ツーシームで三振を取れているし、インコースも突いていけました。一時期に比べたら良くなっている。
――大引選手から追い込んで空振り三振。理想的なのでは。
投げたいところに投げることができて三振を取れました。
――8回の最後の打者は詰まらせていた。
キャッチャーからインコースの要求がきて、しっかり投げ切ることができて、打ち取れた。投げるべくところには投げられているので、良かった。
――そもそも、山﨑投手は完璧を求めすぎではないですか。三振を取らなくちゃいけない、無失点、空振りを取るとか。いいイメージを持ちすぎていることが追い詰めているのでは。
いや、試合に勝つことができれば、僕の結果以上に、一番のファインプレーと思います。こう抑えたいという理想やイメージが自分の中にはありますけど、それが崩された時に、また次のイメージをやるようにはしています。その中で、いろんな駆け引きがあります。相手も研究してくる。その中で、ひとひねりができるかどうかは勇気だと思うんですよ。いろんなことを含めて、今は進化できる瞬間じゃないかなと思っています。
――試合前にも言っていましたが、成長するタイミングが今だと。
そう思います。去年まではすごく上手く行っていたし、自分の実力以上のものを出せたと思う。去年の成績以上のものを出せると信じていますし、今のままでは周囲は納得しないし、僕も納得しない。その悔しさを持ってやるしかないなと。満足はしていませんが、現状は良くなってきています。
――つまりいつかはまた9回に。
9回が一番、僕自身も、追い求めている場所だし、僕自身も固く守ってきたもの。ファンの皆さんもいろんなことを思って応援してくれていると思うので、何とか戻りたい気持ちはありますね。
――今日は表情が今までと違っていた。
みんなにこわばっているといわれるんですけど、僕自身も1試合1試合緊張しますし、その中で打者の気配をみたり、心理戦になる時もある。意識してやっているわけではないんですけど、結果的に、表情に出ているのかな。
――それにしても、サードゴロ、ショートゴロで、カバーリングを怠らない姿勢には驚きます。
今まで以上にそういうところはしっかりやっていきたいし、成績を今まで以上に出そうと思ったら、積み重ねているものが大事になってくると思う。
――結果が出なくて周りが見えなくなって、怠る選手もいる。
いろんなところでアウトは取れる。バッターとの勝負でアウトも取れれば、ランナーとの駆け引きでできる。野球の頭が良かったら相手に勝るし、頭で考えないとダメだって教育されてきたんで、生きているのかなと思います。