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巨人、イースタンV直前も露呈する課題。2軍から将来の主力は生まれるのか?【死亡遊戯コラム】

1軍のペナントレースはカープの25年Vが目前だ。一方で2軍のイースタンリーグにおいては、巨人が優勝までカウントダウンに入った。

2016/09/09

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来季ブレイクを期待した若手選手

投手陣で注目したいのは、6年目の小山雄輝だ。
現在イースタンで4連投中、クローザーとして起用され3試合連続でセーブを挙げている。
これまでの先発投手ではなく、将来的な中継ぎを想定した起用法。
14年に1軍ローテの救世主として6勝を挙げた小山だが、27歳となり2軍ではルーキーの中川や長谷川潤、21歳の平良拳太郎と年下の先発陣も増えた。
年齢的にも崖っぷち。以前インタビューした時に「2軍にいる時に1軍の試合は見ますか?」と聞いたら、「見てたら当然悔しくなるし、すごく遠い場所に感じることもある。でも見てないといざ呼ばれた時にすっと入れないですからね」と複雑な心境を話してくれた小山。
187cmの長身から投げる落差の大きいフォークボールが武器で、今季イースタンでは75イニングを投げ71奪三振、防御率2.04と安定した数字を残している。
来季以降、「ポスト山口鉄也」を担うブルペンの一員として期待したい。

そして、最後にもうひとり。坂口真規を取り上げておきたい。
東海大からやってきた4年目の大型スラッガーは、今季から育成選手として泥にまみれる日々。
春の宮崎キャンプでは「いやぁ3軍の練習量ハンパないっすよ」と笑っていた男は、腐らず3軍から這い上がり、最近は2軍の4番バッターを任されるまでになった。
47試合、打率.325、8本、25打点、OPS.955の好成績。
なぜこの選手が支配下登録されないのか疑問だが、来季は球界最弱とも揶揄された右の代打陣の救世主となれるか注目である。

レギュラー選手と控え選手の力の差が浮き彫りとなった由伸巨人1年目。
ブルペンはクローザー澤村拓一とセットアッパーのマシソンへの依存度が異様に高く、代打陣は引退した高橋由伸や移籍した矢野謙次の穴を最後まで埋めきれなかった。
小山や坂口といった20代中盤の選手たちが、「2軍の主力」をブレイクスルーして「1軍の戦力」となった時が本当の意味での「新生巨人」の始まりだろう。

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