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DeNA・三浦大輔が涙のラスト登板。主将・筒香に「日本一になってもう1度胴上げしてくれ」

横浜DeNAベイスターズは、29日、本拠地最終戦を行い、今シーズン限りで引退する三浦大輔が先発。現役生活25年、最後の雄姿を見せつけた。

2016/09/30

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ラミレス「ミウラさんのような投手はなかなか登場しない」

DeNA・ラミレス監督

「大きな柱を失うことになります。ただ、ミウラさんにとってもベストな選択だと思いますし、今日をもって新しいキャリアをスタートさせるのです。(ミウラさんと)対戦した思い出はたくさんあります。三振もいっぱいしました。こうやって長い間、変わることなく、スタイルも変わっていない。それだけ長い間、プロでやってこれたのは本当にすごいなと思います。

 

また、ミウラさんはフィールド上だけでなく、外に出ても、家族の大黒柱として、1人の人間として、コミュニティにも多くの足跡を残してきた。フィールド上でも自分のチームだけでなく、相手チームの敬意をもってプレーしてきた。なかなか見つけることができない一流の投手かもしれない。年上の人にも、年下にも変わらず敬意をもって接していする姿には、みんなが感謝している。

 

 決してパワーピッチャーではなかったにもかかわらず、この長い間やってきたのは、日本人の打者、外国人の打者へのそれぞれの投球術、ゲームの作り方をよくわかっていました。世代交代が多くある中で成績を残して、世代が変わっていっても、同じ投球の術をもってできたのは彼の良さ。そういう投手はなかなか登場しないのではないでしょうか」

 

東京ヤクルト・真中監督

 

「三浦とはよく対戦しましたね。しぶとくいつまでもコーナーに投げてくるピッチャーでした。そんなに打ったイメージはないですし、すごいピッチャーだったという印象でしたね。低め低めに根気強くなげるというか。コントロールは本当に一級品ですよ。全く間違いないというか。だから、対戦するときは根負けしないように頑張ろうと。いつもそんなイメージでした」

 

ヤクルト・西浦直亨内野手(三浦大輔と同じ奈良県出身。三浦が会長を務める奈良県人会のひとり)

  

「三浦さんとは奈良県人会の野球教室が毎年12月にあって、三浦さんが会長されてて、一緒にやらせてもらいました。でも、プロになってからが初めてではなく、僕は少年野球の時からなんです。自分の地元に三浦さんが少年野球教室に毎年来ていました。その時からずっと知っていましたね。その時の思い出は、僕が投手で三浦さんと対決みたいなことをしました。結果はホームランを打たれました。引退試合に立ち会えるのは運命的ですね。少年野球から見て、同じ舞台に出て、対戦できる。奈良県にとっては憧れでした。いつもと気分が違います。知っている人だからですかね」

 

みうら・だいすけ

1991年、奈良県の高田商高からドラフト6位で横浜大洋ホエールズに入団。92年にプロデビューを果たすと、93年9月4日の広島戦でプロ初勝利を挙げた。94年にローテーション入りすると、97年に自身初めてとなる2ケタ勝利をマーク。98年にはエースナンバー「18」を身に纏い12勝を挙げ、チームも38年ぶりの優勝を果たした。6度、オールスターに出場し、04年にはアテネ五輪に出場した。23年連続勝利を挙げている。同一チームに所属した年数25年は、昨季に引退した山本昌に次ぐ歴代2位のフランチャイズプレイヤーとなった。現役通算は172勝。

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