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CS開幕直前アクシデント続出の由伸巨人。投打の助っ人陣が窮地を救うか【死亡遊戯コラム】

カープに記録的な大差をつけられてセリーグのレギュラーシーズンを2位で終えたジャイアンツ。8日からベイスターズを東京ドームに迎えるが、ここに来て予想外のアクシデントに襲われている。

2016/10/07

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短期決戦の「経験値」ではセリーグ1番

そして、打線に目を向けるとやはり対DeNA戦で打率.358 10本、対広島戦で打率.321 5本と両カードに無類の相性の良さを見せるギャレットがカギを握るはずだ。
3番の首位打者坂本勇人、4番阿部慎之助、5番村田修一の主軸は相手からしたら脅威。
ここに1番長野久義、2番亀井善行(もしくは立岡宗一郎)の上位打線がうまく機能すれば、クルーズ離脱のダメージも最小限に食い止めることができる。
代役二塁手が予想される、寺内崇幸、中井大介、吉川大幾、山本泰寛らには今シーズンの由伸巨人に最も不足していたチームを勢いづける「ラッキーボーイ」の役割を期待したい。
今思えば、強かった頃の巨人は日替わりのラッキーボーイが活躍していた。
例えば、原巨人が五冠達成と圧倒的な強さを誇っていた12年シーズン。崖っぷちまで追い込まれた中日とのCSで劇的なサヨナラ打を放ったのは石井義人であり、日本ハムとの日本シリーズでチームの救世主となったのはボウカーで、日本一を決めた第6戦で先制タイムリーを放ったのは矢野謙次である。
あの頃、原巨人の強さを支えていたのは阿部や山口の「代わりがいない」主力だけでなく、「俺の代わりはいくらでもいる」と危機感を持ち続けた男たちだった。

巨人CS突破の条件はマイコラスやマシソン、そしてギャレットらのフル稼働に加え、アクシデント続出の嫌なムードを消し去る予測不能のラッキーボーイの出現。
投打のキーマンが助っ人選手、というところにチームの過渡期に差し掛かっている巨人の苦悩が見て取れるが、それでも短期決戦の「経験値」という面では広島やDeNAを遥かに凌駕しているのも事実だ。
土壇場で百戦錬磨の巨人が意地を見せて広島が待つマツダスタジアムへと乗り込むのか?
それとも若さと勢いで勝るDeNAが新時代の到来を告げるのか?

セリーグCSは8日14時、東京ドームの「10.8」決戦で幕を開ける。

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