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今季は坂口、過去にも名選手が自由契約から復活。田中、細川らベテラン野手に輝く場所はあるか?

田中浩康、細川亨ら多くのベテラン野手が球団を去ることとなった今オフ。過去には今シーズンの坂口や2度の自由契約を経験した中村紀ら他球団に移籍後再び活躍を見せたベテラン野手も少なくない。

2016/10/29

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中村、川相、大道らベテランが新天地で存在感を発揮

 同じく元近鉄の中村紀洋は2度自由契約から他球団で復活を遂げている。
 近鉄の主砲として活躍、05年にはMLBのドジャースに在籍した中村。06年にオリックスで日本球界復帰を果たすも、怪我もあり12本塁打と低迷、オフには契約交渉が不調に終わりわずか1年での退団に至った。しかし翌07年の2月に中日と育成契約で合意、開幕直前に支配下登録されると、20本、79打点の活躍で日本一に貢献、日本シリーズMVPも獲得した。

 中日で2年間プレーした後にFA権を行使し楽天へ移籍。楽天初のFA移籍選手として大きな期待を受けるも1年目に故障でわずか2本塁打に終わると、2年目には規定打席に到達もオフに戦力外通告。その後は、四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスの自主トレに参加するなど、移籍先を探し続けついに11年5月に横浜に入団が決定。1年目は1本塁打に終わるも、2年目は開幕4番でスタートし、8年ぶりの球宴では逆転本塁打でMVPと活躍。横浜での4年間で146打点と再び復活して見せた。

 他にも引退を撤回して巨人を退団、その後中日に入団し、落合監督のもとで代打バンター兼守備固めとして存在感を示したバントの神様・川相昌弘。南海時代から19年在籍したホークスを戦力外になった後、無償トレードの形で巨人に移籍し代打の切り札として一花咲かせた大道典良。11年に西武を退団し、合同トライアウトを経て巨人に入団、代打打率4割超で12年の切り札となった石井義人ら、新天地で一芸を活かしてファンに強烈な印象を残した選手も多い。

 田中のつなぎの打撃や正確な犠打、細川のインサイドワークと強豪チームで長年培った経験、これらベテランの技を活かせる場所は必ずあるはずだ。

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