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狙いは球児、西岡、能見ではなく元ドラ1左腕? 糸井FA移籍の人的補償でオリックスが補強すべきポイント

オリックスからFA権を行使していた糸井嘉男外野手が21日、阪神に移籍する旨をオリックスに通達し、同日両球団から発表された。糸井は年俸Bランクと推測されるため、オリックスは、阪神がプロテクトする28人以外の選手から1名を人的補償で獲得することができる。ベースボールチャンネル編集部が予想したプロテクトリストをもとに、オリックスがどの選手を獲得するべきか予想してみた。

2016/11/25

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オリックスの補強ポイントは?

「阪神さんにお世話になります」

 オリックス・バファローズからFA権を行使し、阪神タイガースと交渉していた糸井嘉男が、21日移籍を発表した。オリックスは推定で4年18億円とも言われる破格な条件を提示し、最大の誠意を見せたと思われるが、「より成長できる環境でやりたい」という糸井の気持ちを動かすことはできなかった。

 年俸Bランクと見られる糸井のFA移籍には、人的補償の選択肢も生まれる。
 阪神は糸井との契約を締結し、コミッショナーから公示されてから2週間以内に、新人選手、外国人選手を除く支配下選手28人をプロテクトした選手名簿をオリックスに提示することになる。果たしてオリックスは人的補償を選択するのか。その場合はどの選手を獲得すべきなのだろうか。

 結論からいえば、阪神から提出されたプロテクトリストで、もしも実績ある左腕が漏れているとしたら……オリックスは長年、左投手の育成に苦労してきただけに、迷わず獲得するべきだろう。

 今年は松葉貴大、山﨑福也、山田修義と3人の左腕投手が先発で起用されたが、松葉と山﨑福は“チーム事情”により、中継ぎに回る場面が多かった。シーズン後半戦では海田智行が左腕の中継ぎとして好投を見せ勝ちパターンにハマったが、ワンポイントリリーフとして、初の開幕1軍を勝ち取った大山暁史が期待に応えることができず、左腕の中継ぎが不足している状態が続いている。

 今年のドラフト会議でもオリックスは9位の根本薫が、外野手と投手のどちらかで起用するという可能性を残しているだけで、左腕を指名していない。オリックスにとっては中継ぎの左腕が重要な補強ポイントになっているのは間違いない。

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