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筒香嘉智、松井秀喜以来の「日本人50本塁打打者」の可能性【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は今季二冠に輝いた筒香嘉智についてだ。

2016/12/12

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90年以降で50本塁打を記録したのも松井のみ

 90年以降、40本塁打以上を放った打者のランキングは以下の通り。

40本塁打以上(1990-2016)

 このように48例あり、全部で27人うち外国人選手は14人だ。NPB記録の60本塁打を記録したウラディミール・バレンティンをはじめ、50本塁打以上が6人。一方で日本人選手では2002年松井の50本塁打が最高だ。

 筒香には、松井以来2人目の50本塁打という期待がかかる。
 来年で26歳という若さ、本塁打率の高さ、飛距離の大きさを考えても、筒香以外に「和製50本塁打砲」の誕生は考えられない。

 中村剛也、村田修一、阿部慎之助などが30代半ばを過ぎて、ピークを過ぎようとする中で、筒香は今、上り坂だ。

 松井秀喜の50本塁打は、28歳のときだった。
 筒香もその年齢までに大台を突破する可能性は高いのではないか。
 いずれその先には、MLB挑戦の可能性も見えてくるだろう。こちらも松井以来の「日本人メジャーリーガー30本塁打」が期待できるかもしれない。

 北海道日本ハムファイターズ・大谷翔平のMLB挑戦が注目を集めているが、筒香嘉智も日本人のスケールを超えた選手になろうとしている。こちらも注目だ。

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