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WBC各国なぜ”強豪化”? 苦戦必至の侍J、決勝R進出なら合格だ【小宮山悟の眼】

日本時間の2月9日、WBCの公式Twitterにて、予備登録選手を含めた全選手が発表された。いよいよ2017年のWBC第4回大会が本格スタート。各国がメンバーを揃えた今大会はかつてないほどのレベルの高い大会になると予想される。

2017/02/14

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米国の本気度に驚き

 3月に開幕するワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)に出場する選手登録が締め切られた。
 
 昨年秋からこれまでの間にビッグネームが参戦表明をするなど報道を通して目にしてきたが、ようやく、その顔ぶれが明らかになった。
 
 メンバー表を見て私が驚いたのは、やはりアメリカ代表だ。
 
 早々に参戦を表明していたマックス・シャーザーはケガによる辞退となったが、投手陣は2年連続200イニング登板のクリス・アーチャー(レイズ)を筆頭に4人のスターターを揃える。
 
 中継ぎ陣も豊富で、昨年のワールドシリーズにも出場したインディアンスのアンドリュー・ミラーや昨季38セーブのサム・ダイソン(レンジャーズ)、161キロを投げるネイト・ジョーンズ(ホワイトソックス)など豪華絢爛な印象だ。
 
 打線も2年連続二冠のノーラン・アレナド、イアン・キンスラー、2大会連続出場のアダム・ジョーンズ(オリオールズ)、遊撃手には2年連続ゴールドグラブ賞のブランドン・クロフォード(ジャイアンツ)、捕手にはバスター・ポージー(ジャイアンツ)とオールスター級の選手が名を連ねている。
 
 中南米各国は過去大会も積極的なメンバーを揃えていたので、前回覇者のドミニカ共和国や初制覇の期待がかかるベネズエラ代表が豪華なメンバー構成であることに大きな驚きはない。
 
 ドミニカ共和国はディフェンディングチャンピオンとして、負けられない気持ちで今大会に挑んでくるだろう。
 
 その中でのアメリカ代表の本気度には驚くが、昨年秋からの報道や流れを見ていると、こうなる可能性は感じていた。
 
 例えば、ケガで最終的に辞退することになったが、マックス・シャーザーが昨年秋の早い段階で参戦を表明していた。
 
 エース級の投手がここまでの意気込みを見せることは、かつてはあまりなく、アメリカが本気になっていると感じている。

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