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プロ15年目・内川聖一は『努力の男』――右打者史上初の8年連続打率3割へ挑む

プロ15年目を迎える内川聖一は、今年も万全のようだ。前人未到の快挙へ、そしてホークスの連覇へ――この男のバットに期待がかかる。

2015/01/25

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「チーム内川」始動!

 春季キャンプを前に、年明けからそれぞれが自主トレに励んでいる。
 新体制の下、連覇を目指すチームで、まずは確実に自分の居場所を確保しなければならない。
 
 工藤公康監督は1月15日に新人合同自主トレを視察。
「ケガのないように取り組んでもらうのが一番」と13名のルーキーたちの練習を見守った。レギュラーを狙う者、再起を期す者、さらなる高みを目指す者。若手もベテランンも、シーズンを戦いぬく体を作り上げている。
 
 チームの柱・内川聖一は昨年に続き、宮崎県日向市で自主トレを行った。チームメイトの今宮健太、上林誠知、横浜DeNAベイスターズの松本啓二朗、白崎浩之、さらに同郷のプロゴルファー三重野里斗、ソフトボール元日本代表の増淵まり子とともに「チーム内川」が始動した。
 
 グラウンドの他に室内練習場、ウエートトレーニングルームが整った施設で、海も近い。浜辺でダッシュをするのも足腰にはいい練習になりそうだ。
 グラウンドでは守備練習で汗を流し、室内練習場では快音を響かせる。技術的な練習はもちろん、プレーに必要な筋力を身につけることも自主トレ中の課題だ。筋肉を増やそうというメニューではない。
 ノックでは守備に必要な筋力を、ティーバッティングでは打撃に必要な筋力を、それ以外はウエートトレーニングで身体を刺激して必要な筋力をつけていく。
 
 独特のティーバッティングは6種類にも及ぶ。体の前でバットを「∞」に描いてから打ったり、ボールをワンバウンドさせてから打ったり。見ていても面白い。その合間には後輩たちへの指導も欠かさない。すっかりホークスの顔となった今宮も先輩の助言に真剣な眼差しで聞き入る。そして、また自らの練習を繰り返す。

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