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確定はセンターのみ? ”若くして主力に押し上げる”日本ハムの熾烈なポジション争い

稲葉、金子誠が引退。大引、小谷野もチームを去った。田中賢介が復帰したとはいえ、総じて野手は激しいポジション争いを繰り広げている。

2015/02/12

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選手はゲームに出てこそ伸びる

 実際に近年のファイターズを振り返ると、最初からひとつのポジションでレギュラーに定着した選手は数少ない。
 
 陽はショートから外野に新天地を求め、ライトからセンターにコンバートされた。
 中田も入団当初はサードだったが、ファーストを経てレフトで才能を開花させた。
 オリックスに移籍した小谷野栄一もファースト、セカンド、レフトと渡り歩いて実戦経験を積み、サードの名手と呼ばれるまでになった。
 このチームにいれば、選手たちは若いころから出番を得るために自分の能力をどう生かすか、深く考えるようになるだろう。複数のポジションに挑戦するのは当たり前のことなのだ。
 
 2月11日、ファイターズは練習試合で阪神に3対1と勝利を収めた。レギュラークラスが先発したファイターズに対して阪神は若手中心。将来を見据えた顔ぶれだった。
 
 とはいえ、年齢的には大差はない。
 ファイターズは新外国人ハーミッダと田中を除く6人が20代。他球団なら若手と呼ばれる選手が主力を占めている。28歳の陽、25歳の中田はすでにベテラン、中島、西川あたりは中堅クラスの雰囲気を身にまとっている。高卒選手を実戦で鍛え、若くして主力に押し上げる独自の手法が機能していることがわかる。
 
 この試合の終盤には、21歳の石川慎吾、19歳の渡邉諒が登場したが、彼らもすでに公式戦出場を経験している。
 ファイターズがどんなオーダーで開幕戦を戦うのか、それはこれからの競争次第。文字通り、だれにでもチャンスがある。
 
 明日が見えない栗山ファイターズ。その中で着々と3年後、5年後のチームが築かれている。

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