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パの選手は交流戦で目立つため、試合前に〇〇強化!? 森本稀哲氏が説くセパの違い~前編~

2017年日本生命セ・パ交流戦応援大使に任命されたアイドルグループの『モーニング娘。’17』。その中からセ・リーグを代表して中日ドラゴンズ応援担当の野中美希さん、パ・リーグを代表して北海道日本ハムファイターズ応援担当の牧野真莉愛さんにお越しいただき、両リーグに所属したことのある森本稀哲さんを迎え、交流戦の魅力やセパの違いなどを解説していただきました! 今回は全3回のうち、1回目です!

2017/06/08

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工藤明日香



巨人戦の前には余計なトレーニング!?

――では早速、対談をはじめさせていただきます。日本のプロ野球は普段、セ・リーグ(以下セ)とパ・リーグ(以下パ)に分かれて戦いますが、交流戦は両リーグが交わって対戦します。具体的に、2つのリーグにはどんな違いがありますか。
 
森本「セパの違いを簡単に言うと、セは一昔前までジャイアンツがいるからテレビでよく観ることができたリーグ。パはよっぽどの野球好きじゃないとなかなか観ることのない方。だからセがメジャーで、パがマイナー、という感じだった。僕は、マイナーなパからプロ入りしたのでこういうこと言えるんだけど、セのチームからプロに入っちゃった人だとなかなかわからないと思う。昔はシーズンオフに12球団対抗のイベントとかがあったんですよ。例えばボーリング大会とか、カラオケ大会とかゴルフ大会とか。そこで何とか名前を売ろうとパの選手が頑張る! みたいな」
 
野中・牧野「へえー!」
 
森本「そういう時代を経てホークスは福岡、ファイターズが北海道、楽天が仙台、東北と地域密着型になった。福岡ではソフトバンクの選手は九州で絶大な人気があるんだよ。日本ハムも同じ。パは各地方ですごく人気があって、このバランスがそれぞれ同じくらいになり注目度的にもキテるんですよ。これが、僕がプロに入ってからのセ・リーグとパ・リーグの歴史なんですよね。交流戦というのは2005年に始まった。二人がまだ『オギャー』って言っていた赤ちゃんくらいの時かな?」
 
牧野「私は2001年生まれです」
 
野中「私は1999年生まれなので『オギャー』ではないですね(笑)」
 
森本「若いなあ(笑) で、そのときにパの選手が頑張るわけですよ。やっぱりセの試合だと目立てるし。最近はパの人気があるのも当たり前になってきているんですけど、僕が現役だった当時は人気が今よりなかったから少しでも注目を集められるように、ジャイアンツ戦の試合前には腕を太く見せるために余計なトレーニングでパンパンにして試合に出てたの。懐かしいなあー! そんなこともあったなあー!!」
 
野中「腕を太くしたら打てるようになるんですか?」
 
森本「そんなわけないよ(笑)」
 
野中「ですよね(笑)」
 
森本「そう。これがセとパ、交流戦の歴史ですよね」
 
野中「すごいです…」

 
――牧野さんは大のファイターズファンと伺っておりますが、いつ頃から応援されているのですか。
 
牧野「私がファイターズを応援し始めたのは、ちょうど交流戦が始まった2005年頃でした。モーニング娘。になる前までは、全国の球場へ観に行っていました!」
 
野中「今でもお仕事終わりに『今から野球を観に行くんだ!』と、急いで帰る姿をよく見ます(笑)」
 
森本「ほんとに!? 現役アイドルなのにすごいなあ!!! ちなみに、交流戦にはどんなイメージを持っているの?」
 
牧野「パは交流戦のときに、ファンが『白いボールのファンタジー』(パの公認テーマソング)を歌います」
 
森本「もうよくご存じで、って感じですね(笑) 今でも『人気のセ、実力のパ』って聞くと思うんだけど、実はこの言葉って交流戦が始まってから本格的に言われるようになったんだよね!!」
 
野中「そうなんですか!?」

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