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中島、小谷野……補強に成功したオリックスの贅沢な内野事情【どら増田のオリ熱コラム #10】

昨季オフ、大型補強に成功したバファローズ。選手層が厚くなる分、ポジションやオーダー、さまざまな組み合わせが可能になる。

2015/02/14

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T-岡田は一塁固定か?

「今年オリックス補強に成功したけれど、内野どうなるの?」
 
 オリックスファンであれば少なくとも一度は聞かれた質問だろう。
 まず11日に宮崎で行われた韓国KTウェズとの練習試合終了後の森脇監督は、以下のようにコメントしている。
 
『練習も実戦と一緒。日ごろからしっかりとできているかで差を分けることになる。一生懸命やるだけではなく、しっかりと考えてできているかが大事。
 いい備えをしたら成功する確率も必ず上がってくる。守りで9回を0に抑えられたことは評価できると思う。
 川端は今年の1番バッター候補の1人。期待している。小田も(ヒットを)3本打ったことをどんどん自信にして成長していってほしいし、駿太もボールの見逃し方がすごくよくなっている。試合をして気づくことも多かったと思うし、明日の練習が楽しみ』
 
 このコメント、実は内野手争いを語るにおいて一つ大きなヒントが隠されていることにお気付きだろうか?
 
「川端は今年の1番バッター候補の1人」
 
 この箇所である。
 今季オリックスの外野陣は、ライトの糸井は不動で、センターの駿太がレギュラーに近いのではと目されてきた。駿太に関しては前記のように森脇監督の評価は高く、怪我などがない限りは堅い。残るレフト一枠が数少ない”空き”だったのだが、内野手が豊富なため、坂口や川端らを競わせる一方、T-岡田を回すのではないかと、予想する声も少なくなかった。
 
 しかし、あくまでも現時点だが、森脇監督が川端をスタメン候補に上げたことで、T-岡田がレフトで起用されるのは、交流戦でブランコが一塁の守備につかざるを得ない時以外、少ないと考えられる。
 
 つまり今季のオリックス内野陣は、平野恵一、ヘルマン、安達に新戦力の中島、小谷野を加えた5人で実質一塁を除いた3つのポジションを争うことになる。この5人に原拓也、堤、そしてキャンプは一軍スタートの新人・西野などイキのいい控えもレギュラーを虎視眈々と狙っているのだから頼もしい。

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