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“鬼門ソフトバンク”は余計なお世話。西武・菊池は勝利への義務感捨てよ【小宮山悟の眼】

西武の菊池雄星投手が6月23日のソフトバンク戦で黒星を喫した。デビュー以来、通算16試合で勝ち星なしの11連敗。鷹打線を攻略できない理由はどこにあるのか。

2017/06/29

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敵地のマウンドに慣れるしかない

 もちろん、球場によってマウンドの合う、合わないはあるだろう。本人がそれを口にしているならなおさらだ。
 
 マウンドの違いというのは、傾斜の塩梅が球場によって違うというのが一つ。ブルペンと実際のマウンドが全く異なっているという球場もある。さらには、マウンドから見える景色の違いというのも投手にとっては大きく影響してくるのだ。バックネット裏のスタンドの傾斜が緩やかなのか、急なのかで見え方が変わってきて、圧迫感を受けるのである。
 
 西武はこの2年間、菊池をヤフオクドームで1試合しか投げさせなかった。2015年の5月以来、登板がなかったらしい。彼に気を遣って登板を回避していたのか、チーム事情の細かいところまでは分からないが、真のエースというのはコンスタントに中5、6日で投げ続けるものだ。そんな過保護なことをしてはいけないだろう。
 
 各球場のマウンドの違いは慣れていくしかない。菊池がこれから何度あの球場で投げる機会があるかは分からないが、回数を重ねることで変わっていくだろう。私自身は、そんな大きな問題ではないと思っている。

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